【極力控えてますがネタバレを含みます】
これ以上「積みゲー」を増やす気にもなれないので土日で一気にエンチャントアームをクリアしました。







【ジャンクシティ~キョウトシティ~賢者の塔】
どうやら私はレベルを上げすぎたようです。積みゲー消化の為にプレイ速度を速めたのは確かですが、殆ど詰まることが無くイベントが進んでいきます。通り過ぎた街でのイベントも突っ込みどころは満載ですが、今までのエンチャントアームの不条理ワールドに毒されすぎたのか、あまり気になりません。それでも幾つかお土産が。

・ジャンクシティでPTメンバーが盗みの疑いを掛けられます。残ったメンバーで疑いを晴らすべく聞き込みをして、最後には容疑者(メンバー)の家宅捜索までした結果が「やっぱり犯人でした」と言うもの。被害者が盗賊だったのでまぁいいか的な解釈でウヤムヤにしていいのか?おい。

・キョウトシティの住民は髷を結い、着物を着用しています。室町時代あたりを連想させる時代設定です。今更エンチャントアームの世界観に驚く事はもう無いと思ってたんですが、もう無茶苦茶です。

・キョウトシティではヨコハマシティ出身のアツマも「異人」扱いされます。しつこいようですがヨコハマとロンドンがご近所で砂漠を挟んでキョウトです。架空の地名にしても誰も文句言わないだろうに(笑)

・賢者の塔はパズル要素の強いダンジョンです。しかし攻略途中でエレベータの位置が変わってしまい、先に進めなくなります。塔から一旦出るとエレベータがリセットされましたので進むことが出来たのですが、これってバグじゃ・・・。

【最終決戦~エンディング】
最終決戦の場と思われる場所に気合を入れて乗り込みましたが、内部を少し進んだだけで最終地点にまで到達してしまいました。FF12もそうでしたがラストダンジョンはアッサリ風味と言うのが流行りなのでしょうか?ラスダンは広大な迷宮でキツイってのはオールドゲーマーの認識なのかもしれません。

ネタバレになりますが、ラストバトルの流れです。
中ボス⇒ラスボス第1形態⇒ラスボス第2形態⇒真ラスボス前座⇒真ラスボス第1形態⇒真ラスボス第2形態⇒真ラスボス第3形態⇒真ラスボス第4形態⇒イベントバトル

実際に戦って一番きつかったのはラスボス第1形態でした、他は大した強さでは無いのですがイベントや会話シーンを挟んできますので最後のほうは正直ウンザリしてきます。イベント的には一番盛り上がっている場面なんですけどね、確かに。でも今までの伏線である程度は予想できる展開ですし、進化し続けるラスボスを何度も倒し続けながら「いつになったら終わんねん」とボヤク始末。最後はお約束のイベントバトルで一連の戦闘は終了します。

エピローグは復旧しつつあるヨコハマシティの街が舞台になります。にぎやかなヨコハマシティの街を久々に探索するのですが、街中に人が増えた状態では処理の重さが気になります。ダークキングダムやガンダム無双を見た後では言い訳の出来ない出来です。アツマは一緒に戦った仲間や再会した旧友たちと楽しく語らいながらエンチャントアームの物語は終わりを迎えます。

【最後に感想】
・物語について
今まで散々愚痴ばかり書いてきましたが、それでも最後までプレイしたのはエンチャントアームの物語がそれなりに気に入っていたからでしょう、友情譚は嫌いではありませんので。しかしラストの展開では若干ホモっ気が混じっているのが気になりました(笑)。ストーリーも序盤からネタフリに近い状態で伏線がばら撒かれているので、展開予想はついてしまいます。本来ならばベタベタな伏線を「どうやって裏切ってくれるのかな?」と少しは期待するものなんですが、このゲームに関しては序盤から「サプライズへの期待」ができなかったのはマイナスかな。

・世界観について
過去の記事内で何度も書いてますが、エンチャントアームの世界は変です。物語の舞台が最近のRPGにしては狭いのですが、現代社会に実在する地名をそのまま流用している割には地理的な位置関係も変ですし、設定されている時代設定も無茶苦茶です。ヨコハマシティは近未来的、ロンドンシティは中世的、キョウトシティは公家社会&武士社会と統一性が全くありません。最後の展開で無茶苦茶な世界設定に対する説明があるかな?と少しは期待してたんですが・・・。

・グラフィックについて
絵は次世代機の水準から考えると荒くてザラつきが目立ちます。ベースがXBOX360の初期ソフトと考えると仕方ないのかもですが、問題はグラフィクだけではないのです。
正直、エンチャントアームの映像表現は相当に古臭いのです。例えば会話シーンではキャラが画面に大写しになるのですが、主要キャラ以外(街の住民とか)の顔パターンが少なすぎます(プロローグとエピローグでコンパニオンの女性が何名も登場しますが全員同じ顔)。
特に女性は好みの問題もあると思いますがほぼ全員が男性顔でかなり怖いです。男性も、美形とされているキャラの顔をHDMI接続されたTVで見ると血色の悪い顔で不健康そうです。このあたりは何年も前に旧世代機種で発売されたFF10あたりと比べるのも可哀想なぐらいに劣っています。まぁ金の掛け方が全然違うと言われればそれまでですが。

・操作全般について
今まで何度も書いてますが最後にも書いておきます。カメラ操作は上下左右ともコンフィグでリバース設定が可能にしてください。これは致命的な欠陥です。メニューのレスポンスの悪さやロードの長さも若干気になりますが、この程度は許容範囲です。

・戦闘関係について
お互い升目上に区切られた陣地を移動しながら攻撃していきます。一見戦略的ですが、狙い通りに攻撃できたときの喜びは皆無で、思うように攻撃できないストレスだけが溜まります。自然とオート戦闘に頼る形になるのですが、雑魚相手でもボコボコにやられる事も多々あります。まぁ戦闘終了後には全回復するので気になりません。しかしこれを続けると戦闘事体が足枷に感じるようになってきます。

・ゴーレムについて
序盤は何体か育ててましたが、途中から1体だけ育てるようになり、全く集めなくなりました。戦闘メンバーが最大で4名ですし、イベントで抜けない限りは常時4名が揃っていますので、集めて育てる気にならないのです。PT最大メンバーがもう少し多いか、戦闘が面白ければ良かったんですけどね。

・総括
カメラ操作が全てかな私は。操作系の不満はプレイ最後まで付きまといますので、時間が経てば経つほど「坊主憎けりゃ・・・」の心境になるのも仕方ないです。他のソフトの兼ね合いもありますので慣れる気は毛頭ありません。ソフトハウス側が配慮すべきことです。操作がよければ馬鹿馬鹿しい世界設定やタルイだけの戦闘も愛すべき要素になったかもです、エピローグの最後は個人的には相当インパクトのあるシーンです(笑)

取りあえず今後のフロムオリジナルRPGは操作系の情報を確認してから購入検討ですな、私は。