PS3は欧州では好調なスタートを切っています。初回台数も揃えましたしロンチタイトルも30本ほど用意されたようです。しかし、半年近く先行している日本の現時点の総ソフトタイトル数よりも多いっていうのはさすがにどうよ?と思わなくも無いですが(笑)

欧州での戦いは始まったばかりですが、他の地域と言いますか北米と日本ではそれぞれに状況が異なっています。日本でのXBOX360は50万台にも満たない台数で、既にPS3に抜かれています。しかし北米ではXBOXが1年以上かけて培ったマージンをPS3が跳ね返すのは相当に難しいと思われます。

PS3ファンの一人としては残念ではありますが、今後PS3が進むであろう展開は「XBOX360アドバンス」としてのゲーム機+Blu-rayプレイヤーになると予想します。

XBOX360の弱点?はファーストパーティの弱さでしょう。現時点でも多数のソフトがXBOX360/PS3のマルチタイトルとして発売・発表されています。「XBOX360でなければ遊べないソフト」は今後それ程増えないでしょう。マルチタイトルソフトの質が上がってくれば、XBOX360と同時期発売のソフトが遊べ、尚且つ高品質なPS3タイトル(主にファーストパーティ作品になると思われる)も楽しめるゲーム機。そして次世代光ディスクのスタンダードの地位を入手しつつあるBlu-rayを楽しめるプレイヤーとしても使用できるわけです。PS3は焦らなくても普通に売れていくマシンであることはユーザである私達が一番良くわかっています。

話は日本に戻ります。日本では逆に高性能ゲーム機のスタンダードはPS3でほぼ決定だと思われますが、それ以上に売れているWiiがあります。本来であれば性能が全然違いますので競合はしないのですが、日本における据え置きゲームコンソールは冷え切ってしまってます。WiiやPS3の発売で少しはゲーム好きな人が戻ってきたようですが、Wiiは直ぐに飽きますから。はっきり言って。基本は多人数でワイワイやりながらプレイヤーのリアクションを楽しんだりするスタイルですから、どちらかと言うと「コンピュータゲーム機」というよりは「人生ゲーム」や「黒ヒゲ危機一髪」とかと同類の遊びだったりします。

性質が悪いのはWiiに飽きた人が「ゲームに飽きた」と勘違いして、コンピュータゲームから再度離れようとしている事です。ハード性能が低いのでソフトハウスも作りやすいわけで適当なソフトを粗製濫造しているのも原因です。まるで80年代後半のファミコンソフト乱造時期を思い出します。これではメーカ側にもユーザ側にも「高品質なものを提供する/遊ぶ」と言う環境を期待など出来るわけがありません。