実はソニースタイルで注文が復活した時点に条件反射でポチっとしてました(笑)豪華な梱包や外観については色々なブログに掲載されてますので割愛します。映像の写真撮影も試みましたが、色々工夫したものの実機の素晴らしさを伝えることは不可能と判断しました。大手量販店に設置されてますので、興味がある方は触ってみてください。

・ディスプレイ部分がとにかく薄い
一番判る外見上の特徴です。勿論外部からの力により簡単に曲がったりしないように金属で補強されていますので、作りはしっかりしています。台座の部分に各種端子やB-CASカードを挿入しますので2kgと軽くはありません。Sony以外も含め、XEL-1に続く有機ELテレビがどのような製品形態で登場するのか、メーカーのセンスの見せ所ですね。本物の額縁フレームにすっぽりと収めたディスプレイが出てきたら面白いと思います。

・100万:1以上。驚異の「高コントラスト比」
地デジ等ではそれ程差が感じられませんが、Blu-rayDiscの映画や映像に拘ったゲームソフト等を映し出したときに液晶TVとの差を感じました。液晶TVの場合では暗部が潰れて見辛い場合は全体を明るくすれば解消されますが、今度は明部が飛んでしまいます。XEL-1なら暗部も明部もキッチリと描ききってしまいます。勿論解像度が960×540ですのでハイビジョンコンテンツの場合は精細感では勝てませんが色再現性の高さに目を奪われてしまいます。「自然な発色」なのかは判りませんが、とにかく「鮮やかな」発色には違いありません。

・黒がとにかく美しい
夜になり部屋の照明を落とすと良く判りますがXEL-1の場合は黒い部分は発光していないので部屋の闇に溶け込んでしまいます。液晶の場合はバックライトを落とし気味にしていても黒が浮いてしまいます。この辺りは液晶TVの性質上仕方が無い事ですが、発光デバイスの素性のよさを改めて認識することになりました。

・視野角と言う概念がもはや存在しない
今までリアプロや液晶TVを使っていましたので「視野角」には比較的寛容でした。しかしXEL-1を見て、「視野角」という表現が意味を成さないのは新鮮な感覚です。

・PS/PS2ソフトが蘇る
PSPでプレイしたときも同じ事を体験しましたが、丁度11型というサイズとXEL-1の発色の良さでPSソフトが蘇りました。殆どソフトは所有していませんがPS2ソフトは更に綺麗に見えるでしょうね。

少し気になった点を書いておきます。

・リモコンモードが選択できない
メインTVはSonyのブラビアですのでリモコンの基本的な信号は共有です。勿論TVにリモコンコードはありませんので置き場所を変更しました。薄型のスタイリッシュなリモコン形状に誤魔化されてましたが、同じメーカーですもんね。リモコン自体は薄いのですが、ボタンのタッチは悪くありません。

・XMBが滑らかではない
これはPS3やPSPのXMBに慣れてしまった人は誰でも通る道ですね。ゲーム機以外のXMBは「こんなもん」らしいです。

・DLNAソフトに対応していない?
PS3で愛用のTVersityではXEL-1で認識される設定が見つかりませんでした。恐らくは秋モデルのブラビアと同じ仕様だと思うのですが、この辺りは情報待ちですね。SonyのDLNA対応ソフト以外には対応していないと言うことは無いと思うのですが。

・USBデバイスも4GBまで
これは結構残念でした。H264未対応は仕方ないとして手持ちの100GBのHDDが全く認識されませんでした。2GBのUSBメモリは認識されましたので容量の問題だと思います。MPEG1でも再生できないファイルが幾つかありましたし、PS3 Video 9でエンコードしたMPEG2も再生できませんでしたね。梅田のソニーショップで最初に見たときは綺麗なムービーが再生されていたので、これも要調査です。

PS3のゲームも幾つか試しました。

・「RISE FROM LAIR」
LAIRの売りである1080pグラフィックの精細感は失われます。しかし元々暗めの映像が多かった為にLAIRをプレイするときは液晶TVの映像調整で明るめに設定していました。XEL-1の場合は標準設定で全く問題ないですね。

・「アンチャーテッド」体験版
元々美しかった水の表現が恐ろしいことになっています。写真撮影も試みましたが実機の衝撃を伝えることは不可能でしたので諦めました。是非とも体験して驚いて欲しいゲームの一つ。

・「グランツーリスモ 5 プロローグ」体験版
アスファルトの質感が印象的。黒いんだけど黒すぎない、微妙なザラザラ感が表現されているようで見ていて嬉しくなってきます。液晶よりも残像が少ないのでレースゲームとかでは非常に滑らかですね。

最後に
とりあえず最初の民生品でこれだけのレベルの製品を出してきたSonyには驚かされます。純粋にテレビとして見ても、誰でも素性の高さを体感できるレベルに仕上がっています。
今では主流の液晶TVも長い年月をかけて大画面化して高画質化しているわけです。有機ELは出だしの段階で大きさ以外の点は全てクリアしていますし、映像では既に液晶TVが到達できないレベルからスタートしている訳です。
薄型で低消費電力で高コントラスト。後は大型化とコストの低下だけですが、残された課題は今後生産が進んでいけば解決できる事である事は素人の私でも判ります。
11型というサイズは確かにメインTVとして使う大きさではありません。しかし私のように「昔のゲームや映像が蘇る」といった使い方もあるわけで、20万円と言う価格が納得できるのならば今後の新製品が登場した後でも十分に活躍できる製品だと思われます。

私としては明日到着予定の4in/2outのHDMIセレクタの到着が楽しみです。

http://www.sony.jp/products/Consumer/oel/products/index.html