あと10日程度で「グランツーリスモ5プロローグ」が発売されます。国内PS3専用ソフトのトリを飾るソフトですし、売り上げの動向にも注目されます。

しかしGT5PはBDメディアとダウンロード版が同時発売されます。私はメディアチェンジの手間やディスクアクセス等々(※)を考慮してDL版を購入予定なんですが、ゲーム雑誌やメディアクリエイト等の媒体には売り上げ本数としてはカウントされないでしょう。

ファミ通は独自の協力店による集計、電撃も「電撃マーケティング室」の独自集計(量販店+専門店+コンビニ)、メディアクリエイトも集計基準が明記されていないものの大差は無いところを考えると実店舗による集計がメインだと思われます。

私は大阪日本橋電気街の近くに住んでいますし、実店舗で安く購入する機会は多い方だと思いますがソフト・ハードの購入は大半が通信販売です。近くにゲームショップや量販店が無い地域のゲームファンの多くが通販サイトを利用していると思われます。最近は楽天やAmazon等のようにゲームソフトの購入価格なら送料は無料ですから。

話は少し逸れますがTV視聴率の話。
毎週観ている「仮面ライダー電王」も視聴率は歴代平成ライダーに比べると一番低いらしいです。最も平成ライダーの視聴率は例年低下の一方との事で、電王に関しては玩具やCD等の売り上げが好調なことを考えるとリアルタイム視聴者が減少しているだけと言う事が判ります。私のようにHDDレコーダ等によるタイムシフトに慣れてしまうとリアルタイムに視聴する事は殆ど無くなります。強いて言えばスポーツ中継ぐらいでしょう。

TV視聴率にしてもソフト/ハードの売り上げランキングにしても、現代のユーザスタイルからは相当乖離している事が予想されます。勿論、集計・公表する側からしたら「実態に沿ったデータではありませんが・・・」とコメントするわけが有りませんし、その為の逃げとして集計基準も明記している訳です。我々ユーザ側としても「どこまでのデータなのか?」をキチンと把握した上で「参考程度」までに留めるべきでしょう。

このブログにも何度か出ているラジオ「松本人志の放送室」の過去放送で「一般視聴者は視聴率を知る必要は無い」と発言していました。その時は我々の「知る権利」を阻害された気分になった記憶がありますが、後になって考えてみればその理論も納得できます。「人気番組」だから観るのではなく「自分が観たい番組」を観るのが健全な視聴スタイルだと思いますし、私は基本はそうしているはずです。ただ無闇なランキング等で情報に弱い人たちが「自分自身に合った良い番組を探し出す」機会や意志を阻害されているのも事実だなと感じています。

3週ほどゲームソフト売り上げランキングに注目してきましたが、上記のような事を考えていると、情報の扱いってやはり難しいなと再認識してしまうのです。

※意外と知らない人も多いのですが、PSNで購入したダウンロードタイトル情報はサーバに保管されています。PS3やPSPの保存メディアが何らかの形で故障した場合でも、新しいHDDやMSに何度でも再ダウンロード出来ます。デメリットは中古販売が出来ないことと実媒体による「所有感」が無い事ぐらいです。