Xbox360の欧州値下げは相応のインパクトがあるでしょう。北米ではある程度の位置に到達したと思われるXbox360も欧州ではブランドイメージの差もあってPS3に対して劣勢の状況が続いています。

更にHD DVDの撤退により相対的にBlu-ray(PS3)の躍進が予想される中、MSが打つ手は値下げしか無かったのは素人でも理解できます。勿論最上位機種(Elite)がPS3より安くなったとしてもPS3が総合的な価値で優位に立っているのは事実ですが、安さのアピールは無視できません。

特にエントリーモデル(Arcade)はWiiよりも安くなっている訳ですし、実質Xbox360のゲームはHDDを必要としていませんのでDVDゲーム専用機として考えるならば十分ともいえる訳です。

対するSCEも早期対応が求められるでしょう。
6月にはお得なMGS4バンドルパックが発表されていますので、それまでの期間をフォローしていく製品のリリースは予想されていますが、MSが動いた事によりそれが早まるかもしれません。

それが単なる値下げなのか、DUALSHOCK3同梱になるのか、新筐体による廉価本体を出してくるのか、日本国内でも色々と噂は出ている中で何らかの発表はあるでしょう。

まぁ新筐体の可能性は低いと思いますが、コストダウンを目的とするならば65nm版RSXを搭載して冷却機構の簡略化、そして空いたスペースを利用して3.5インチHDD内蔵仕様あたりを期待したいところです。勿論PS2互換機能復活もです。

そして2008年後半はソフト戦争に持ち込む為にも前半で良い勢いを付けておかなくてはいけません。日本国内では残念ながらサテン・シルバー効果もそれ程無かったようで、ライバル関係無しになんらかのアクションが必要な状況になりました。これからのSCEの動きに注目ですね。

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