昨年末時点でPS3が「最良のBDプレイヤー」である事に異論を挟む人は諸事情でSony製品を購入できない人ぐらいだった訳ですが、それでも幾つかの機能が未実装でした。その中でも「LTH方式」「DTS-HD MA」「1080i→1080pアプコン」の3つはAVファンとしてのPS3ユーザが希望する機能の多くだったはずです。

それがVer2.20で「LTHメディア」にキッチリと対応しましたので、残された2つの課題は今後の目玉になっていくんだろうなぁと私は勝手に思っていました。しかし予想を裏切ってVer2.30でアッサリと「DTS-HD Master Audio」に対応してきましたね(笑)

おいおい、もうバージョンアップrの目玉が「1080i→1080pアプコン」ぐらいしか残されてないような・・・。

思えば昨年夏のVer1.80で「DVDアプコン」が実装され、高級機に匹敵するアプコン性能が話題となりました。その時の開発者インタビューを読むと下記のような文章があります。

「最終的にBlu-rayのスペックが見えてこないと実装が難しいんです。BDの規格も色々とアップデートがかかっていまして、それが行なわれた際に、処理能力がどのくらい余っているか、というところまで含めて検討している最中です。」

PS3システムソフトウエア開発者に聞く「1.80」に至る道、これからの可能性

上記のインタビュー記事は「1080i→1080pアプコン」についての内容でしたが、「DTS-HD MA」に関してもVer2.20の「BD-LIVE」にキッチリ対応してからPS3の余力で対応してきたと考えられます。今年の秋ぐらいには一通りAVプレイヤーとしてのPS3は完成型を迎えそうです。それはそれで少し寂しいものですが。

今後は対応コーデックを増やしたり、ファイル管理機能を強化する方向に進んで欲しいですね。


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