私事ですが、今週は引越し等がありますので更新は少し控えめになります。まぁ「PlayStation Day」直後ですから先週ほどの情報量はさすがに無いでしょうし、良いタイミングです。


さて「PlayStation Day」では数多くのゲームソフトの最新情報で盛り上がりましたが、もう一方のPS3の柱「HOME」のプレイレポートがGAMESPOTにて日本語に翻訳されています。

「HOME」に関してはリリース時期やベータ情報が話題として先行されがちですが、具体的な内容についてはそれ程情報が公開されていません。私も日々情報を追いかけているつもりですが、それでも「Second Life」に近い存在なのかな?と言った漠然としたイメージでしか掴めていないのが現状です。

それだけに今回の記事は「HOME」の実態がほんの少し垣間見えたレポートとして興味深く読む事が出来ました。

・1ケ所に集まる事が出来る人数は64人まで
翻訳記事では「1ケ所」と表現されていますが、同一エリアに64名までなのか?それとも密集出来る人数上限なのか?で少し迷いました。原文では「It's worth noting that 64 is the limit on the number of people in one place in Home」とありますので、「(一つの)区切られた場所」と受け取っています。

これで「HOME」がアナウンスされた時から私が気になっていた「プレイヤー密集によるラグ」等の「オンラインソフトの限界」に対する具体的な方向性がようやく見えました。64人と言う数字は少ないようにも感じますが、現在のネットワーク状況を考えると現実的な数字だと思います。ホームスクエアに設置されているビッグスクリーンに映し出す映像も結構な帯域を使いますし、ボイスチャットも同様です。使える帯域をシビアに計算しながら導き出した数字が64人なんでしょう。

後はSonyがどれだけサーバ環境を充実させる事が出来るかでしょうね。平井社長もHOMEに関しては相当に拘りを持っているようですので、大規模オンラインソフトとしてどのような着地点を見据えて仕上げてくるのかが物凄く興味があります。PS3は均一で安定した性能を持つプラットフォームですからハード性能は全く問題が無いとして、全ての課題はネットワークに依存する部分でしょうね。

・HOMEは「ゲームの為」が第一義
「HOME」の位置づけが明確に変わってきている事も私にとっては興味深いポイントで、正直なところ「Second Life」の高品質版を高いコストを掛けてPS3上で実現する事に大きな意味があるとは思っていません。しかし今回のレポートでは明確に「PS3ゲームをより楽しむため」の存在としてHOMEが位置づけされて開発されている事が伝わってきます。

ネットワーク対戦についても、現在のPSNではソフトを起動してから対戦相手を探していますが、今後HOMEを中心にオンライン対戦等が実施されるようになれば今賑わっているゲームに参加すると言った選択も出来るでしょう。更に掲示板機能等がオープンになれば決まった時間に対戦相手を募集するなんて事も期待できます。

「発売されてしばらく経ったソフトは対戦相手を見つけるのも一苦労」と言った寂しい状況も改善される可能性がありますし、ソフトウェアの寿命を維持させる事も出来るのです。

また、以前も書いた記憶がありますが「オンライン対戦のギャラリーウォッチモード」は是非とも実現して欲しいところです。上手な人同士の対戦は見ているだけでも楽しいですし、そのゲームの購入を検討している人ならば参考にもなるでしょう。良い意味でアカウント管理されていますので「健全なコミュニケーションの場」としての可能性にも期待してしまいます。

・HOMEとPS3ゲームはシームレス
レポート記事では「MotorStrom」がHOMEとシームレスである事が記載されています。さすがに「MotorStorm:Pacific Rift」では無くて初代でしょう。HOMEリリース後にはSCEタイトルを中心にHOMEと融合されるパッチが準備されそうですね。

どうやら「HOME」は漠然としたソーシャルネットワーキングツールから一歩違う方向性を踏み出したようです。私は「ゲームのためのHOME」には全面的に賛同します。

夏に開始されるオープンベータには是非とも参加したいものです。

ソース
PLAYSTATION Home体験レポート - GameSpot Japan

PlayStation Home Hands-On - PlayStation 3 News at GameSpot