クリアしてから感想を書こうと思っていたのですが、休みが一日減った為に中途半端な時間帯に3章が終了してしまいました。次にプレイするのは木曜日の休日になりますので、現時点までに感じた事を書いておきます。勿論、物語には触れていません。

3章終了した時点で感じたことは「よくここまで作り込んだな・・・」です。正直ため息しか出ない完成度です。欠点はありますが、ここまで完成されたゲームに減点方式はナンセンスです。国内外レビューの高評価は「欠点はすべて必然な要素で、完成度の前には些末な事」だと判断された結果なのでしょう。

さて、タイトルにも書きましたが「ゲームの逆襲」は始まったのでしょうか?

MGS4をプレイして何度も感じましたが「PS3の為に作られた究極のオフラインゲーム」の表現がピッタリきます。BDの大容量と標準HDDを最大限に活用して重厚で濃密な物語を表現し尽そうとしています。正直「これでまだ完成していない、とはどれだけ貪欲なのだろうか?」と監督が恐ろしくなる程です。

私は「オフラインモードが充実」しているゲームを高く評価しています。MGS4は「メタルギア オンライン」を標準で用意していますが、本編はソリッドスネーク最後の物語として作り込まれた圧倒的なボリュームの贅沢なオフラインゲームで完結しています。

「ゲームの逆襲」は「オフラインゲームの逆襲」でもあるのです。

オフラインゲームには高いレベルで構築されたプロの仕事が求められます。それが開発スパンの長期化やコストアップにつながる側面は否定できませんが、「ゲーム」と呼ばれる存在の大半がミニゲーム集や対戦ツールに置き換わってしまうのでは味気がありませんし面白くありません。そして、それは日本が中心になって長年蓄積・成長させてきた「ゲーム文化」の衰退を意味します。

勿論オンライン中心のゲームやミニゲームをすべて否定する訳ではありません。しかし作り込まれたオフラインゲームがしっかりと支持されて商売になる市場も残しておかなくてはいけないとも思うのです。

「メタルギア ソリッド 4」でオフラインゲームに希望を感じたクリエイターやクリエイターの卵達の逆襲が始まることを期待しています。