少し古い記事ですが、縮小期間中に取り上げる事が出来なかったSCEEの英国担当常務・Ray Maguire氏のインタビュー記事です。

私が気になった内容を要約しておきます。

「久夛良木氏はPS3開発において二つの「賭け」をしました。一つはリリース時期を遅らせてでもハイテク技術を導入した事、そしてもう一つはそのために高価格になってしまった事です。しかし、PS3は現在第2サイクルに突入しており価格も下がった効果で台数も伸びています。更に8月29日には価格は80GB版のPS3を投入します。その為に現行の40GB版は既に生産が完了しています。」

まぁ無事にテイクオフした欧州担当だから許されるコメントですよね(笑)平井社長が誠実ではないとは言いませんが、日本担当のトップが表に出てこない以上は日本市場に対してコメントする義務があるでしょう。明らかに無策で放置されている日本市場についてはコメントせず、世界市場での成功ベースを語られても日本のゲームファンとしては納得できるものではありません。

E3が終了し、業界の話題は8月21日からドイツにて開催されるGames Convention 2008に移りつつあります。SCEにとって欧州は現状でも一番優勢で、今後の展開においても一番見通しの明るい市場です。しかし、ライバルはE3と同様に派手にパニックを引き起こしてでも有利な状況に作り変えてしまおうと暗躍してくるでしょう。油断は禁物です。

※SCEJのプレスリリースを見る限りではショーン・レーデン氏がSCEJのトップのようです。しかしMHP2Gの発売イベントにチョロリと表に出てきただけですし、PS3事業に関しても目立った発言を残している訳ではありません。このあたりの不透明さもSCEJに対する漠然とした不安感に繋がっているような気がします。SCEA/SCEEはきちんと幹部が方向性をコメントしているからメディアやユーザに対してもブレないし、安心されていると思うんですけどねぇ。

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