「DKΣ3713」も無事?に終了したようです。私は残念ながらイベントに参加する事が出来ませんでしたのでニュースサイト等の情報に頼るしかないのですが、多くのファンの期待通りのイベントだったのではないでしょうか。海外サイトではFF7リメイクに対して期待していた風潮もあるようですが、私は最初から無いと思っていましたし。

・「FABULA NOVA CRYSTALLIS Final Fantasy XIII」について
土曜日にも「FABULA NOVA CRYSTALLIS(ファブラ ノヴァ クリスタリス) ファイナルファンタジーXIII」について書きましたが、もう一度考えを整理しておきたいと思います。

・ファイナルファンタジーXIII(PS3、2009年)
・ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII(PS3、発売時期未定)
・ファイナルファンタジー アギトXIII(PSP、発売時期未定)

個人的には今回一番の驚きは「アギトXIII」がPSP向けに開発されると発表された事です。(FF7ACC添付のFF13体験版は、可能性が高いと本気で思っていたからですが)

これはPSPの勢いは無視できないとしても、一番大きな要素は当初の「携帯電話アプリ」ではFFにふさわしい映像品質が確保できない、いや確保できる端末が少なすぎる事だと判断された為でしょう。更にドコモの支配力が弱まった事も無関係では無く、今でも巨大シェアではあるのですが、ゲームコンソールとして適応可能な機種に絞り込むと圧倒的ではありません。

では何故スクエニが携帯アプリに拘ったのか。それはパッケージ不要、中古売却不可、尚且つコピー対策も十分、更に通信機能完備、とゲームパブリッシャの視点で考えるならば理想的なゲーム配布媒体だからです。

しかし上記の理由でスペック等の折り合いを考えると、素直にPSPで安定して高い品質のソフトを提供した方が利益確保の観点からも、FFブランド維持の観点からも有益だと判断した事は不思議ではありません。

ここからは希望と憶測の話です。

スクエニが「アギトXIII」のハードをPSPに決定したもう一つの理由として、「中古売却阻止」の違う手法が目的なのかも知れないと考える事も出来ます。

仮に「FF13(PS3)」⇒「アギト13(PSP)」⇒「ヴェルサス13(PS3)」の順番に発売されたとします。勿論、それぞれのソフトが何の繋がりも無ければ、クリア後には高い確率で中古として売却されてしまいます。

しかし上記の3本が連動していたらどうでしょうか?この仮定は、間にPSP「アギト13」が入り込むと想定している事がポイントです。PS3を複数台所有している好事家はそれ程多くないかもですが、PS3とPSPを同時に所有するユーザは現時点でも数多く存在します。現時点でのPSPとPS3の連動機能は下記のとおり。

1.セーブデータ連動
2.PS3⇔PSPのリアルタイム連動

「FF13とアギト13」そして「アギト13とヴェルサス13」をハード的に連動させる事でプレイが有利になったり幅が広がるゲームになるならば、「売らずに置いておこうか」と中古売却を少しでも抑制させることも可能でしょう。勿論ゲーム自体にそれだけの魅力が必要になりますが、それはスクエニ野村チームが頑張ることですね。

しかし唯一の懸念材料は海外でのお邪魔虫です。せめて日本版だけでも何らかの連動機能は実現してほしいと思いますね。

・「Final Fantasy 7」リメイクについて
最初にも書きましたが、イベント前の海外サイトでは「リメイク7」の噂が強い支持を受けていました。「DKΣ3713」のロゴは「REMAKE7」のアナグラムであると言った面白い記事もあったぐらいです。

しかし色々なインタビュー記事等を読む限り、FF7リメイクは実現したとしても相当先になるでしょう。エニックスサイドが手軽なリメイク「商品」を乱発させている状況とは対極に、スクウェアサイド(FFチーム)がFF7リメイクを「作品」としてHD機で制作するならば新作相当の手間暇を掛けるであろう事は予想できます。

むしろリメイクするとしても流用できる事はシナリオの骨子ぐらいのもので、それ以外は全て本当に作り直しする必要があります。一枚絵にポリゴンキャラは完全に時代遅れですし、時代性を反映させている「冗長なミニゲーム群」は大半が見直されるでしょう。逆にシナリオが枷になる事すらあります。

個人的にはFF7/8/9は手軽にHD化したリメイクでも良いので一から遊んでみたいのですが、FFスタッフはそれを良しとはしないでしょうね。

「サイレントイブ」続編については別の機会に書きます。