Xbox360が正式に値下げを発表しました。まぁ海外の動きを見れば誰もが予想できる内容ですね。今回の価格改訂でHDDレスモデルが2万円を切る価格になり、Wiiよりも大幅に安い据え置きハードとなりました。でも、エリートがあれだけ高い理由が不明ですが。

また、日本向けタイトルとして9/11には「インフィニット アンディスカバリー」が、11月には「ラストレムナント」も発売されます。値下げ+RPG攻勢で年内のXbox360販売台数がどれだけ伸びるのか?PS3ラバーとしても実に興味があります。私自身はさすがに3度目の購入は無いでしょうが・・・。

HDゲームラバーとして思う事ですが、現在の国内ソフトハウスがSD機や携帯機に逃げ込んでいる状況が打破されない限りはPS3の成功もあり得ません。それに本体値下げとJ-RPG攻勢はMSならずとも「誰もが考える」ゲーム機普及に向けた真っ当なプロセスです。むしろMSがここまでやっても本体がそれ程伸びなかった場合は、「何をやれば良いのだろう」と頭を抱えてしまいます。まぁ他人事ではありますが。


対するPS3はどうなんでしょうか?HDDの増加やDS3を同梱した「実質値下げ」モデルは北米/欧州で発売され、日本でも同様の流れになる事は誰でも予想できます。

また、ソニーCEO・ストリンガー氏は年内の値下げを否定するコメントを残しています。確かにGC2008でも「値下げは期待しないでね」と事前にアナウンスされ、確かに値下げは無かったものの120GBHDDが搭載された機種が発表されました。

要するに「値下げが無いとは言ったが、新機種(新パッケージ)が発表されないとは言っていない」のです。

そうなると、やはり期待したいのはPS2互換機能付きの上位機種です。PS2がPS3と変わらないペースで売れ続けている日本国内を考えると、この1年間での機会損失は相当数のはずです。

しかし、北米/欧州では互換機能は既に不要とのコメントもありますし、現状のコストカットの動きから考えるとベースとなる本体の製品ラインを増やす結果になる高コスト機が開発されている可能性は低いと考えるのが妥当です。

正直、TGS2008でどのような発表があろうとも、現状のPS3が週5万台以上のペースで売れ続ける状況には年内は持ち込めないでしょう。SCEJとしてはPS2とPSPで利益を確保し、PS3の普及は北米/欧州込みで「目標達成」を見込んでいる、もしかすると現状の低空飛行すら「想定内」なのかも知れません。

TGS2008においてSCEJに期待したい事は「既存ユーザには『買って良かった』と、購入検討者には『いつかは買いたい』と思わせる」発表です。

例えば「白騎士物語」の発売日がTGS2008で発表されてもサプライズでもなんでもありません。見込みが立った段階で「2008年末に発売予定」と発表すれば、それだけでハードの期待値が若干でも上がるものです。そういう事の積み重ねが「ハードの魅力」に繋がると考えています。

「デビルメイクライ 4」の時も「龍が如く 見参!」の時も「メタルギア ソリッド 4」の時もハードの勢いが長続きしなかったのは「この先のスケジュールに魅力がない」と日本国内のゲームファンが感じ取っているからに過ぎません。

今のPS3に求められているのは性急な値下げでは無く、国内市場が活性化するようなソフトウェアが「立て続けに」発売される事を「早期」に「より多くの人」に「効果的な方法」で情報提供し続ける事です。

うーん、また長くなってしもうた・・・。

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