天候次第でどうしようかな・・・と少し考えていた「CEATEC JAPAN 2008」ですが、Sonyも先月開催された「ソニーディーラーズコンベンション 2008」には未出展だったアイテムをCEATECに出しているようですし、次第に興味が出てきました。

「アクトビラ」のTSUTAYA BBによる高画質ダウンロードサービスについては当ブログでも既に紹介しましたが、発表された時から気になっていた「セルスルー映像のBD-R(RE)へのディスクアウト」について、現時点の回答は「ハードは対応可能(想定済み)だが、コンテンツ側の許諾が必要」との事です。

「TSUTAYA TV」のダウンロード映像のスペックはH264の10~20Mbpsと報じられています。コーデックの違いから同列に比較はできないものの、BSデジタルの映像品質とほぼ同等と考えても良いでしょう。音声はBSデジタルの5.1が厳しいスペックですので、それよりはマシになっていると思われます。

そうなると既にハイビジョンサービスとして定着している「デジタルWOWOW」や「スター・チャンネル ハイビジョン」との競合が気になります。WOWOWなら月額2,415円で高品質なハイビジョン映画や音楽、スポーツが楽しめますし、スターチャンネルは映画専門で月額1890円です。また、コピーワンスではありますがBD-Rへの無劣化ディスクアウトも可能です。

映像品質に優位性がない、セルスルーのディスクアウトも(現時点では)保証できないとなると、競合相手と戦うためには「有料コンテンツを独占」することしか残されていないのです。要するに今までならばWOWOW等で放送されていたハイビジョン映画を「TSUTAYA TV」が抱え込んでしまう可能性もあるわけで、これはユーザにとっては「後退」とも受け取れる訳です。

選択肢が増えるのは大歓迎ですが、結果としてユーザに提供されるコンテンツの質や幅が狭まったり、利便性が損なわれる事にはならないように願いたいものです。

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