本来は昨日にアップする予定だった内容ですが、プライベートで「ツインテール事件」に遭遇した影響もあって遅れてしまいました。

とまぁ言い訳はここまでにして、4Gamer.netにセガの名越稔洋氏独占インタビュー記事が掲載されています。内容は正式タイトルが発表された「龍が如く4 伝説を継ぐもの」に関するものではなく、セガだけではなく今や国内ゲーム業界のキーマンとしての実に興味深いインタビューです。

詳細は本記事を読んでいただくとして、当ブログでも何度か取り上げている名越氏及び龍チームのゲーム開発に対する姿勢が伝わってきます。

名越氏は有能なクリエイターとして活躍しながら、同時にロジカルなプロジェクト管理やスタッフ全体と目標意識を共有するチームマネジメントを両立させて高品質なタイトルを迅速に開発し続けています。国内外からもっと注目されるべき人物でしょう。

その名越氏が記事の中で、据え置きゲーム機の将来について不安に感じているコメントを残しています。

開発者としてはリッチなゲームソフトを開発する事に対する魅力を感じながらも、HD環境が完備されたプライベート空間を確保している層が少ないことを一因として、HDゲーム機の更なる普及に対して楽観視はされていないようです。

そして、インタビューの中で名越氏はSCEがPS3普及の為の次なる一手を打った時、はたして市場が動くのかどうか?に注目し、「個人的にも是非大きく飛躍して欲しい」とも発言されています。

私個人は一人暮らしのサラリーマンで、40型以上のHDTVを自分専用として独占できる環境で生活しています。確かに、HDTV自体は置き換え需要等で今後も普及し続けていくでしょうが、あくまでもリビングにおける話です。家族全員の部屋全てのテレビがHDTVに置き換わる時代はまだ先の話でしょうし、更にスペースや予算の問題で大画面HDTVを設置できない家庭が多いでしょう。

正直なところ、FF13やPS3値下げの効果があったとしても飛躍的に台数が跳ね上げる事は考えられません。国内の景気云々もありますし上記の通りHD環境がまだまだ追いついていないというのが大きい。更には私も含めた「ゲームが生活の中心では無い」層の比率は増える一方でしょうし、見回しても良い材料は少ないなぁってところです。

まぁ今は地デジ移行も含めて業界全体が「産みの苦しみ」を共有する時期なんでしょうね。私のような一般のゲームファンとしては「面白そうなゲームは購入する」ぐらいしか業界を盛り上げる手助けは出来ません。可処分所得や使える時間を上手にやりくりしながらゲームを楽しんでいきたいものです。

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