最近、同僚との会話で「纏まった休みが欲しい」から「1ヶ月入院」に願望が変わりつつあります。お互い多趣味な事もあって、どれだけ自室に引きこもっていても慢性的に時間が足らないのですよね。とは言え趣味は継続することに意味があると私は考えていますし、これはもう永遠の悩みですな。


さて、話題の10月1日発売「BRUTUS」最新号をようやく読みました。勿論目的は「プレステのトリセツ」。ゲーム専門誌とは違った記事構成は新鮮ですし、お目当ての「久夛良木健氏インタビュー」記事も興味深く面白い。他にも最前線の著名クリエイターの記事も多数掲載されているのでPSファンなら読んでおいて損は無い雑誌でしょう。

それにしても昔からクタさんの話には夢があるし説得力があります。記事中の「クライアントハードの性能向上には限界がある」→「だからネットワークとの親和性が重要になる」なんて流れはMSや東芝の幹部が話をしても言い訳にしか聞こえません。

PS3ではDVDに代わる順当な進化を遂げた大容量メディアを先取りして採用する事でリッチコンテンツに対応しています。先を見据えたベストを極限に尽くしながら、更にその未来をフォーカスするのがクタイズムなのでしょう。

しかし、私はクタさんインタビューの読後に寂しくなりました。「PS3やPS4の今後は平井(社長)に任せている」、そして久夛良木さんはもっと未来を見ている。

でも、久夛良木さんにはもう少しだけ今を見続けて欲しかった。久夛良木プロデュースの最終ハードはPSP-2000らしいので、その後にリリースされた製品(PS2互換削除PS3やPSP go)はノータッチになるのでしょう。企業にとって「引き継ぐこと」と「切り捨てること」の選択は重要ですが、ある時期からその選択対象やタイミングがずれているようにも感じているのです。

幸いPS3は既にPS2互換機能が「売り」になる時期は過ぎました(過ぎてしまったとも言いますが)。そしてPSPgoについては本命のPSP-3000が値下げ効果で伸びるでしょうし、将来のPSP-4000に盛り込まれるべき機能のプロトタイプと考えることも出来ます。

現世代のPSフォーマットの未来はもう定まった路線を突き進むだけになるのですが、将来はどうなるのでしょうか。PS3+αにモーションコントローラ搭載の新ハードが現実的な着地になりそうですが、クタさんなら更に飛躍したハードに脳波コントローラ搭載なんて「未来」を我々に見せてくれそうな気もしたのです。