日本でも2009年12月10日に発売された「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2(CODMW2)」における署名活動が海外のサイトにて実施されているようです。と言っても規制云々の内容では無く、より多くの人に快適なゲームプレイを提供するための改善提案です。

そのサイトによるとCODMW2のオンライン対戦モードでの敵味方の判別は、プレイヤー文字が「赤か緑」であるかで分けられているようで、一部の色覚異常者にとっては判別できない状況に陥ってるようです。サイト内では判別カラーの種類をオンラインパッチにより増やして欲しいとの要望が上げられており、現時点では有志による2800件以上のオンライン署名が寄せられています。

下記が署名サイトのURLになります。
Colour-Blind option in Call of Duty: Modern Warfare 2 Petition

さて、当ブログでも何度か書いているとおり私も「先天性赤緑色覚異常」です。CODMW2は未プレイですが、上記のとおりの仕様なら確実に敵か味方か判りませんね・・・「とりあえず誰彼構わず撃ってみる」訳にはいかないですし(笑)

日常生活では会社の電話機で保留の色が判らない事ぐらいしか困ることはありませんが、趣味の分野での影響は小さくありません。何より「自分自身の目で見ているもの」は他の人よりも鮮やかではないという漠然とした劣等感はこれからも一生付きまとうでしょう。
という事でゲームにおいても色合わせのパズルゲームは最初からプレイ不可ですが、この辺りは事前に判ることだけに大きな問題ではありません。問題なのは今回取り上げたCODMW2のように「プレイし始めてから気付いてしまう色判別が必要とされるゲーム要素」が何気なく組み込まれている場合です。

ここ数年でプレイして色要素が気になったゲームはPS3「FolksSoul 失われた伝承」やPS2「ゼノサーガEP3」でしょうか。「FolksSoul」は体験版の段階で赤緑の判別が戦闘システムで重要な要素である事が判りましたので回避できましたが、「ゼノサーガEP3」は物語の中盤で遭遇するパズル要素ですから始末が悪い。ネタバレですし、こんな情報を購入前情報として入手出来るわけがありません。

まー普通のゲームならば確実に投げ捨てているところですが、EP1~EP2と楽しんできたゼノサーガ3部作の最終章とあってはさすがに放棄する気にもなりません。結局は運と勘を頼りに1時間以上も当てずっぽうに動かしてようやくクリアした記憶があります。

さて、CODMW2の改善署名運動は世界的なビッグヒットタイトルだからこそ実現出来る(かも知れない)事です。たいていのプレイヤーは私のようにゼノEP3を涙目でクリアするか、途中で諦めてしまうかになるでしょう。これは自分自身の意思でプレイを断念する場合とは違い、なんともやるせない気持ちになるのです。Killzone2の挫折は自分自身の腕前が原因ですから文句はありませんが、ゼノEP3での当てずっぽうプレイの尋常ではない苦しみは二度と経験したくないレベルです。

Callofdutymodernwarfare220091109113

関連記事にもあるように今後は「カラーユニバーサルデザイン」に配慮したゲーム開発が一般的に広まることを期待したいところです。私もCODMW2の署名サイトにデジタル署名させていただきました。

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ブログ内記事
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B002NX0FU2 コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
スクウェア・エニックス  2009-12-10

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