「ゴースト トリック」の発売前体験イベントに参加させて頂きました。 当ブログとしては初めて取り上げるDS作品になるのですかね。私も今年2月に購入したばかりのDSが完全に沈黙していますし、面白いDSの「ゲーム」に巡り会えるまたとないチャンスと思い不慣れな任天堂の世界に足を踏み入れてみました。なお、私は当作品のディレクター巧舟さんの代表作「逆転裁判」シリーズは全くの未プレイです。「ディノクライシス」は遊んだ記憶あるんだけどなぁ。

※「ゴースト トリック」とは

「ゴースト トリック」は、「逆転裁判」シリーズで有名な巧舟氏が手がける完全新作のニンテンドーDS用アドベンチャーゲームになります。発売日は2010年6月19日(土)で、当初の発売日6月24日から5日ほど前倒しになりましたが、これはNDSの価格改訂日にあわせたとの事です。

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※体験イベントの模様

体験会は東京新宿にあるカプコン東京支店で開催され、ディレクターの巧舟さん及びプロデューサーの竹下さんが参加された濃密な数時間でした。お二人とも大阪のカプコン本社から来られたとのことで、同じく関西在住の身としては何だか不思議な感覚でしたね。

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ソフト説明の際、先般発表された「ジューサーバー」とのタイアップ企画についても説明がありました。関東は勿論、関西でも京阪沿線を中心に展開されている駅構内のジュースショップです。私も大阪・京橋に行く用事が結構ありますので是非とも飲んでみたいですね。

Juicer Bar

会場にはイーカプコン限定版に同梱されているサントラCD試聴コーナーが設置され、ゲーム内に登場するおやつが登場したりと最後まで楽しいイベントでした。

※実際にプレイした感想。

まず最初に、「ゴースト トリック」公式にはWEB体験版が公開されていますし、「みんなのニンテンドーチャンネル」でDS用のダウンロード体験版が期間限定で配信されています。

CAPCOM :: ゴースト トリック 体験版

私も体験会前にWEB体験版をプレイしたのですが、マウスとタッチペンの違いはあれど操作感覚等に違和感はありませんでした。ゲームチュートリアルも含まれてますので、是非ともどうぞです。

とまぁゲームの紹介を体験版の紹介で終わらせるつもりもないのですが、このゲーム、もの凄くシンプルで判りやすいだけに文章だけで紹介するのが逆に難しかったりするのですよね。

「ゴースト トリック」は何らかの事変が起きた4分前にさかのぼり、「トリツク」で主人公の魂を動かして、様々なモノを「アヤツル」、そして登場人物達の運命を改変して謎を解き物語を進めていくゲームです・・・説明終わり。ね、もの凄くシンプルでしょ。

でもゲームシステムがシンプルなだけに考えなければ、そして上手くタイミングを計らないと先に進めることが出来ません。一定のポイントまで遡って何度でもやり直しが出来る親切なシステムですので、色々と試行錯誤しながら攻略するスタイルになりそうです。

また、主人公や登場キャラの台詞にも重要なヒントが含まれています。物語を理解していく上で、そしてゲームを攻略していく上でもキャラクタ達の台詞や会話には要注意です。

そして、何よりキャラクタの会話が織りなすストーリーが面白くて興味深い。主人公を中心としたややシニカルな台詞にはニヤリとしてしまうし、ミサイル君やカノンの台詞は実に可愛らしくてニヤニヤしてしまいます。ゲームプレイとシナリオの融合具合が実に見事で、この辺りは後の質疑応答の場でも巧さんがコメントされていますが、ゲーム開発の際でも相当に気を使った部分でしょう。「ストーリーを進める」ことと「謎解きゲームを楽しむ」ことが同時に進行している為に思わず没頭してしまいます。

幸い?「ゴースト トリック」は章仕立てにつき丁度良い区切りが設けられています。没頭しても時間を忘れすぎる事が無いのでご安心を。

全ての操作がタッチペン可能ですが、ボタンだけでもプレイ可能です。タッチペンとボタンを組み合わせた方が効率よく快適にプレイ出来るでしょうね。

※質疑応答
Q:発売日を前倒しした理由は?
A:(竹下P)任天堂さんからハード値下がりや新色の発表の案内があった事で、営業の方から合わせてみてはどうか?との話があり急遽変わる事になりました。

Q:「逆転裁判」を作った際にコラムで「俺の知っている推理ゲームはどれもピンとこない。誰もが納得するゲームという形でのミステリーのスタンダードを作る」とコメントされていましたが、今作品も同じような事を意識して制作されているのでしょうか?
A:(巧D)「逆転裁判」はアドベンチャーゲームというカテゴリでのスタンダードを意識したのですが、今回は最初から似たようなものがないと思っていました。テキストを選択して進めるのとは違うアドベンチャーゲームというものを提示してみたかった。このゲームは「パズルゲーム」や「アクションゲーム」と受け取る方も多いでしょうが、こういう形のアドベンチャーゲームの形式も「あり」なんだよという事が広まっていけば万々歳ですね。

(いくつかゲームを上げ)今作品では「パズル」と「ストーリー」の融合といいますか、パズルの中でシナリオを語れないかを考えて制作しました。

Q:開発期間はどれぐらいでしょうか?
A:(巧D)2年ちょっとぐらいです。構想は「逆転裁判3」が終了した後です。開発期間的にはかけさせてもらっていると思います。

Q:「死」の4分前という設定ですが、どうして4分なのでしょうか?

A:(巧D)最初は10分の予定でしたが、10分だと緊張感が無くなるという事で、2分・3分・4分と考え、結果あまり使われず不吉とされている「4分」を採用しました。

Q:続編は考えて制作しているのでしょうか?
A:(巧D)いつも続編は考えていないです。「逆転裁判2~3」は最初から続き物として制作したのですが、それ以外は基本続編は考えずに作ります。「ゴースト トリック」も全てを注ぎ込みました。

Q:一番気に行っているキャラクターは誰ですか?
A:(巧D)シナリオを書いているとヒロインのリンネさんはかなり近い位置にいますね。あと、後半になると色々と変な動きをするキャラクターが登場します。

Q:どれぐらいの時間でクリアできますか?
A:(巧D)人によりますが15時間~20時間ぐらいだと思います。

Q:ストーリーは全何章ですか?
A:(巧D)今は秘密です。


※最後に
今回の体験会では製品版パッケージが用意されていました。私たち参加者はパッケージのシュリンクを開封するところからスタートしたわけですが、発売1週間前にパッケージを開封することはなかなかに面白い体験でしたね。

イベントを通じて感じた事は巧さんの人柄の良さとゲーム制作に対する情熱です。その人柄の良さが「ゴースト トリック」の面白くも可愛らしいストーリーに反映されていると感じましたし、「違うゲームを作ろう」という熱意も伝わってきました。

私は巧氏の代表作「逆転裁判」シリーズも是非とも遊んでみたいと思いましたね。要するに巧さんのファンになってしまった訳です。という事で図々しくもこんなものをお願いしちゃいました。

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私の新品同様だったDSiLLの裏にサインを頂きました。それにしても裏蓋用の保護シールってあるのかな?せっかくサイン貰ったので巧作品専用DSにしようと思っていたのですが、これじゃ使えないかも(笑)

ともあれ「ゴースト トリック」は実に面白いゲームで、早く続きがやりたいと感じさせるゲームでした。当タイトルもDS自体を購入したのがつい最近で関連情報があまり入手出来ていない事もあり、結果的には購入に至らなかったタイトルでした。やはり所有しているハードの情報は色々と入手しないとなぁと今回のイベントに参加して痛感しましたね。体験会に参加しなければ「ゴースト トリック」の面白さを知る機会も無かった可能性がある訳ですから。

最近、公私ともに忙しくてゲームに没頭する時間があまり取れないのですが「ゴースト トリック」はクリアまで頑張っちゃおう。多分頑張らなくてもクリアまで没頭しちゃうでしょうけど。


この記事はカプコンが開催したイベントに参加して書いています。本イベントへの参加および記事掲載は無報酬です。
また、事実誤認の修正ならびに本文章の掲載以外、メーカー から記事の内容に対する関与は受けていません。

公式サイト
CAPCOM:ゴーストトリック 公式サイト

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B003BT4L16 ゴースト トリック
カプコン  2010-06-19


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