「白騎士物語 -光と闇の覚醒-」の発売前体験イベントに参加した際に参加者が提出してた質問に対して回答が返ってきましたのでご紹介します。長いので2回に分けます。







【基本質問】
①今回ユーザーに一番おすすめしたいポイント、力を入れたポイントは何でしょうか?
今作、『白騎士物語-光と闇の覚醒-』では、RPGとしてのボリューム感+戦闘のスピード感、戦略性を突き詰めています。前作『古の鼓動』を一年半SCEさんと共に運営してきましたが、そのノウハウ、また、ユーザーからの意見を含め、良い形で取り入れられました。

②前回からのユーザー、また今作から始めるユーザーに一言お願いします。
前作をやりこんでくれたユーザーには、さらに上のGR、そして新しい装備品、手強い新モンスター、鑑定装備品など、わくわくするような新しいシステムを。今作から始めるユーザーには、RPGとしてのとしての圧倒的なボリューム感を味わってもらえればと思います。どちらのユーザーにも新鮮な気持ちで楽しんでもらえるよう調整をしていますので、是非『白騎士物語』の世界に浸かってください。

【ダブル収録について】
①会社の利益的にはベストのほうが良いと思うが、なぜ前作を含めることにしたのですか?
一つ目との理由として、続編物の弱点として前作を遊んだ人しかプレイしないという所があります。この部分は『古の鼓動』のパートを新しい光と闇の覚醒のシステムで調整し直すことで、新規のユーザーの獲得を目指しました。これ一本で全てまかなえる安心感が伝われば良いなと思います。もう一つは一年半も前の作品を、Best版とは言え、そのまま出すことは作り手としやりたくなかったからです。やはり、ユーザーの皆さんに喜んでもらえる方が僕らも嬉しいですし、どうせ遊んでいただくなら最新の方が良いですよね?

②前作を完全収録するにあたって、いつからそうしようという話があったのでしょうか?
実は、『古の鼓動』が発売したときには決まっていました。この『光と闇の覚醒』が出るころには、当然PS3の普及台数も増えているでしょうし新しい白騎士物語を多くの人に手にとってもらうための仕掛けです。

③古の鼓動のリメイクをした部分は、どこになりますか?
いろいろあります。戦闘システム、スキル、シンナイトのカスタマイズ、レナード達のモデルの作り直し、ライブトークの追加。さらに、やりこみ要素である賞金首や住人の依頼なども『古の鼓動』のパートから追加しています。

【開発に関して】
①苦労した制作ポイントがあれば教えてください
物量です…。制作期間に対して作るものが半端なくて…。でも苦労した分、自信のある作品になっています。もうボリューム不足とは言わせません(笑)

②開発中になんかトラブルなどありましたか?
『古の鼓動』の配信と海外版、『光と闇の覚醒』のラインが平行して進んでいまして、その進行のカオスっぷりには幾度となくピンチが訪れました。
運営のトムさんの土壇場の泣きに何度スタッフも泣かされたことか…。

③制作は何人体制でどれくらいの期間だったのですか?
『光と闇の覚醒』の制作期間としては一年ぐらいでしょうか。ラインが平行していましたので、正確な人数は語れないですが、『古の鼓動』の時のノウハウもあり、前作よりは少ない人数で、効率よく制作することができました。

④PS3初期の頃の白騎士トレイラーの最後にグラーゼルが登場していたが、その後のトレイラーでは出番が無かったと記憶している。開発初期の頃から2部構想だったのですか?
すみません。どのトレイラーか確認出来ないので詳しく言えませんが…。開発当初は世界観やストーリーを詰めるタイミングだったので最初の最初から二部構想かと言われるとそれは違いました。しかし、開発の初期の段階では、この白騎士物語の世界観を描くためには二部に分けないと語りきれないと判断し、それ以降は二部構成で進めてきました。

【システムに関して】
①1・2のクリアまでにかかる時間はどれくらいですか?
『古の鼓動』パート、『光と闇の覚醒』パート、それぞれ30時間ずつかかります。合計して60時間ですね。賞金首や住民の依頼をこなすことで、さらに30~40時間は遊べると思います。今回はオンラインのクエストを一人で遊ぶ時にレナード達を連れて行けるので、それをすることでもっと遊び尽くすことができます。

②クリア後の特典について教えてください
クリア後、クリアデータをロードすることで、エクストラダンジョンであるヴェルガンダが復活します。最上階には今までにない強大な敵が待ち構えています。苦労して倒した人にはご褒美アイテムが準備してありますので、是非チャレンジしてみてください。

③前作に比べ、属性による攻撃の影響は変更したのでしょうか?
前作より、顕著に効果が出るようになっています。弱点の属性で敵を攻撃するとダメージの色が変化します。

④装備にGR表示がなかったのですが、GRしばりがなくなったのでしょうか?
いえ、GR縛りの防具は存在します。上の方の装備品には存在しています。

⑤オンラインでGR1~11までは①のクエストに参加との事だが、12~は②、③と、1~11みたいに12~23などと区切られているのですか?
ここに関しては、GRに対するクエストの割り振りは変わっていますが、大枠では似た感じになっています。

⑥光と闇のオンラインクエストはすべて6人でプレイできますか?
今回『光と闇の覚醒』で新しく追加されたクエストに関しては全て6人で遊ぶ事が出来ます。

⑦前作はランクがあがるとソロが厳しくなったが、ソロでできるクエストなど増えていますか?ひとりであそぶモードで全てのクエストをこなすことは可能でしょうか?
クエストの特性上、手分けして進行するタイプの場合は高ランクをとることは難しいかもしれませんが、装備品やレナード達を鍛えることでできると思います。

⑧前作分のトロフィーは収録されていますか?
別タイトルになりあすので、収録されていません。

⑨「古の鼓動」では変身の詠唱中にダメージを受けてHP0になると死んでしまうが、「光と闇の覚醒」でも同様ですか?
同様です。

⑩前作は似せることはできても同じ顔は作れなかったが、アバターのフェイスクリエイトでレナード達と同じ顔を作ることは可能でしょうか?
レナードやユウリなど、メインキャラクター達と同じ顔を作れてしまうと、世界観が壊れてしまいますので、作ることはできなくしています。

⑪今作はパッケージに「ジオネットライセンス」の「プロダクトコード」が一枚入っているようだが、これは中古対策でしょうか?
別のIDを使用して他人のアバターになりすましたり、違法コピーの対策として考えています。

⑫タイミング的に、「古の鼓動」が発売された時期に Homeのオープンベータが始まったが、ジオネットではなく、PS Homeと連動するという構想はありましたか?
そう言う話はありませんでした。


ちなみに私が送った質問は【開発に関して】の④、【システムに関して】⑦⑨⑩⑫です。
二部構想にシフトした時期等、直接お伺いしたかった情報だっただけに回答が返ってきたのは実に嬉しい。Homeについても、もう少し詳しく聞きたかったですねぇ。PVについては、PS3が発売された頃に入手したBDかDVDを友人に貸したまま、相手が音信不通になってしまいました・・・。

今回の回答を読んで、自分の中では「ひとりであそぶ」モードを突き詰めていこうと計画中です。時間帯とか気にしなくて良いですし、ある程度人が集まる時期にスケジュールを合わせる必要も無いですし。オンラインを満喫するのはその後・・・って、今回もオフラインで白騎士を満喫しようとしているな、俺は。まぁゲームの遊び方は人それぞれです。

公式サイト
白騎士物語 -光と闇の覚醒-|PlayStation.com

B003LVY5CE 白騎士物語 -光と闇の覚醒-(初回生産分:プロダクトコード同梱)
ソニー・コンピュータエンタテインメント  2010-07-08


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