少し前の記事ですが興味深いといいますか、以前から少し思っていた事とも重なるのでつらつらと書いてみようかと。







「今、超大作ゲームを開発する事は間違ったゴールである」

イギリスで開催されたゲーム開発者向けイベントの基調講演にてBiowareのGreg Zeschuk氏が放ったメッセージです。更に、今はそういう時代ではないと付け加えられています。

HD機向け開発の開発費高騰とリリース間隔の長さが大きな問題になっているようです。開発費の大半は人件費ですから二つの課題は常に直結していますし、切っても切れない関係です。

私もかつては超大作ゲームを楽しく遊んでいたゲームファンの一人ですが、今はあまり肯定派ではありません。大作系ゲームはボリュームも比例して大きくなりプレイ時間も長くなりますが、とにかく時間が無い事に加えて昔のような集中力も無い為にせっかくの大作ゲームを満喫できない状況です。

一旦プレイするからにはある程度まで進めておきたいと思うのは人情、1日1時間程度のプレイでは殆ど進めないままに終わってしまう可能性も有ります。結果、超大作系ゲームはある程度気合いを入れて集中的にプレイしないとクリア出来ないままに放置されてしまう羽目になります。

以前、スクエニの和田社長も「洋画が日本で浸透しているのだから洋ゲーも大丈夫なはずだ」という発言をされていましたが、問題は作風だけではなく拘束される時間と値段にあるのでは?と思うのです。映画が2時間で1800円として、ゲームはその3倍の価格で15時間遊べるならば相対的にお得な娯楽じゃないか?という考え方自体が間違っている可能性もあるのです。

例えば、5時間で最後まで遊べるゲームで価格が2000円ならどうでしょうか?勿論、廉価用のシンプルなゲームでもなくミニゲーム集というわけでもありません。具体的に挙げるならば「ゴッド・オブ・ウォーIII」の序盤3ステージぐらいのプレイボリュームと品質のゲームが2000円前後で販売され、更には1年に1本以上のペースでリリースされる状況が定着すればゲームはもう少し一般的な娯楽に近くのかも知れません。

とは言ってもボリュームたっぷりなゲームが無くなってしまうのも実に寂しいものですが、一度HDゲームにドップリと浸かってしまった身としては今更SD機や携帯ゲームに没頭する気にもなりません。私個人としては「超大作」ゲームよりもボリューム問わず「高品質」なゲームを選びたいのです。

既に日本では上記の問題からの「逃げ道」として携帯機へのシフトが目立つ結果になりました。来年辺りにリリースされるであろう各社の新型携帯ゲーム機の存在が更に状況をややこしくしてしまうかもですね。既にHDへのシフトが完了している海外デベロッパがどのような方向性に進むのか、興味深く見守るとしましょう。

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