2010年10月21日に発売された「FIFA 11 ワールドクラスサッカー」のプレイレポートを書きます。プレイ環境は勿論PS3版です。







FIFAシリーズが世界中で愛されている理由、それはオンラインモードの充実にあります。2007年に発売された「FIFA08」は5vs5(計10人)でしたが、2008年に発売された「FIFA09」や2009年に発売された「FIFA10」では10vs10(計20人)が実現されました。そして今年発売の最新作「FIFA11」ではいよいよGKを含むピッチ上の全ての選手がオンラインで使用可能になったのです。

元々「FIFA10」の段階でもGK操作は検討されていたようですが、フィールドプレイヤーとは全く違う操作方法を熟成させるために見送られたようです。

私のようなサッカーファンから見てもGKは実に特異なポジションで、実際に選手としてゴールを守るプレイヤーの心境を理解することはなかなかに難しい。フィールドプレイヤーなら職場に経験者もいますし色々と話も聞けるのですけどね。

と言うことで今回は「FIFA11」の一番の特徴である「ゴールキーパー」を中心にプレイしてみました。

Fifa11_image29

※まずはオフラインで練習
フィールドプレイヤー、特に前目のポジションならば操作方法を軽く覚えた程度でオンラインに飛び込むのも面白いでしょう。しかし、GKの場合はさすがに迷惑すぎるという事でオフラインモードである程度練習しました。ゴールキーパーの操作方法は下記の通り。

右スティック(押し続ける):ダイブ
×+左スティック(押し続ける):ダイブ
L1(押し続ける):自動ポジショニング
L2+左スティック:ダッキング(体勢を低くする)
△(押し続ける):チャージ/パンチ
○:足元にダイブ
R1:予測セーブ(ボールの飛んでくる方向を予測してダイブ)

SELECTを押すことでGKのカメラモードを切り替えることが出来ます。GK中心のカメラとボール中心のカメラです。試合状況もチェックしておきたいので私はボール中心のカメラに設定していますね。

本来であればEAが公開しているGK操作映像を貼りたかった所ですが、探してもPS3版の映像が見つからなかったので断念しました。LBとか言われても意味判らないし。

ちなみにオフラインモードの時は味方選手へのDF指示だけではなく、オフェンス時のパス指示も出来ます(オンラインでもCOMキャラに対しては指示できます)。オフェンス指示はGKポジションの範疇を超えていますが、ただ守っているだけでは退屈と考える人への救済でしょう。勿論指示せずに放置する事も簡単です。

操作感覚を身につける為1対1で練習しました。L1押しっぱなしの自動ポジショニングは優秀だけど頼り切っていたら1対1はかなりの確率で決められます。相手がシュートを打つタイミングを読んで早めに前に出てダイブする事がコツっぽいです。ある程度操作には慣れた状態でも1対1で枠内シュートを止める確率は6割から7割。私の力量ではR1の「予測セーブ」はバクチでしか無かったですね。このあたりは熟練者ならもっとセーブする確率を上げてくるのでしょうが、100%に近づけることは難しい(不可能)でしょう。リアルのサッカーと乖離してしまいますから。

GKの操作を覚えてからオフラインで何試合か遊びました。当たり前の話ですがGKが1対1の局面に陥る事なぞ1試合で数回あるか無いかです。そうさせない為にDFが存在する訳ですから。DFは組織的な動きで敵プレイヤーからの攻撃を止め、シュートコースを限定させます。要するにDFがキッチリと機能していれば、L1押しっぱなしの自動ポジショニング発動で大抵の程度のシュートは防げるのです。

ディフェンスが崩されたり、カウンターで突破された場合はどうするのでしょうか?その時こそGKが漢を見せるときです。普段からの練習が発揮される場面になりますので、GK操作をメインで考えている人は1対1での練習を怠らない方が良さそうですね。セットプレイもアリーナで練習できます。


※そしてオンラインへ
オフラインで練習した後、GKとしてオンラインデビューしました。ネットの世界ではGK扱いされる事も多い私ですが、本当のGKとして世界に飛び出すとは思っても無かっただけに感無量です。

チーム等に拘りがないのであればオンラインで遊ぶのは簡単です。「オンラインゲームモード」→「チームプレイ」→「プレイナウ」を選択すれば自動的にマッチングされますので、そこでサイドを選択し、最後はプレイしたいポジションを決めるだけです。今のところ、GKを好んで選択する人は少ないようですので皆さんチャンスですよ!

オンラインで数戦GKとしてプレイしました。
まず、オフラインとオンラインではゴールマウスを守っている時に感じるプレッシャーが違います。オンラインは味方も敵も思いがけない行動をとる時がありますし、セットプレイもカオスで守りづらい。1試合を通して無失点はなかなかに厳しいですね。

特にDFが揃っていない状態でカウンターを食らいそうになった時には本気で「来るな!」と叫びそうになりますが、そのプレッシャーや緊張感がGK操作の面白さと直結するまでにそれ程時間はかからないでしょう。

決定機を阻止して勝利した試合は嬉しいし、得点した直後のカウンターで決められたときは本当に申し訳ない気持ちになります。味方が得点したシーンも「俺ならここで止める事が出来ただろうか?」と考えてしまいます。もう完全にGK脳ですね(笑)

「FIFA11」におけるGKとリアルサッカーのGKを比較して決定的に違うと感じたのは「コーチング」の有用性です。DF陣が全てオンラインプレイヤーだとしても、現実にピッチに立ってプレイする場合とは視点が違い、全ての選手が俯瞰から見ているためにGK視点からのDFへの指示は現実と違ってそれ程有用ではありません。個人的にはボイスチャットが必須という事でも無くなるので助かりますけど。

今後の課題や目標はセットプレイで落ち着く事・・・そしてPKやCKを蹴ることも出来ますので、そのうち「俺が蹴る」と割り込んでみようかと。いつかは1対1をガンガン止めるGKになりたいなぁ。

ちなみにレーティングについては、2失点で負けた試合もPK阻止や決定機を数回防いだおかげもあってチーム内では2番目に高い数字を獲得した事もあります。逆に無失点で勝利してもイージーなセーブばかりだとレーティングは低くなります。「失点=GKの責任」では無いという考え方がゲームシステムでも反映されている訳ですね。

私もオンラインではGK一本で生きていくことに決めました、やりがいあるポジションですわ。直近のJリーグで見せた藤ヶ谷のナイスセーブも「予測セーブ」だな・・・R1を使いこなしてやがる(笑)


※感想でも
ひとまずGKプレイ中心で「FIFA 11」のオフライン・オンラインモードを遊びました。フィールドプレイヤーとは全く違う性質のポジションという事もあって操作方法や難易度については色々と試行錯誤された結果でしょうが、初搭載とは思えない程の完成度だと感じましたね。オートマチック操作の部分とプレイヤーが判断して操作すべき部分のバランスが絶妙で、ゲームとして楽しく遊びながらGKというポジションの特異性や面白さを感じさせるナイスチューンです。体験版でもGK操作は体験できますので、興味がある方は是非とも試してみて下さい。

さて、ピッチ上全ての選手をオンラインで操作可能になるところまで進化した「FIFA」の次なる方向性はどこでしょうね?「FIFA12」はGK操作の更なる熟成を目指すとして、その先は「監督」の操作とかに向かうと面白いなぁ。「監督」モードは既にありますけど、ビジュアル的にね。

以前も書いた記憶がありますが、マドリーとバルサのクラシコでロナウドが得点を決めてもピッチサイドが全く映し出されないのは実に寂しいものです。そこはモウリーニョが小さくガッツポーズを決めながらも「まだまだ、そんなものじゃないだろ?」と言いたげな表情でニヤリと笑うシーンがTV画面に大写しにされるところなのです。同時にポケットに手を入れてうつむくグアルディオラもね。

「FIFA 11 ワールドクラスサッカー」は完成度が高かった前作と比較しても着実な進化や進歩を遂げました。サッカー、いやフットボールを愛する全ての人に遊んでいただきたい世界最高峰のフットボールゲームです。GKは面白いポジションなので皆さんプレイしましょう、PS3ユーザでも360ユーザでも皆でGKになろう。


この記事はエレクトロニック・アーツ『FIFA11ワールドクラスサッカー』レビュー企画に参加して掲載しています。

公式サイト
FIFA11 ワールドクラスサッカー| EA エレクトロニック・アーツ


B003XT6Y9G FIFA 11 ワールドクラスサッカー
エレクトロニック・アーツ  2010-10-21


by G-Tools