続けて「零の軌跡」を絶賛プレイ中。棍棒姫の顔に若干の違和感を感じたけどCCFF7のエアリスのバタ臭さと比べたら可愛いものです。

さて、昨年中に書ききれなかった「2010年を振り返る」企画の続きです。第4弾は「白騎士物語 -光と闇の覚醒-」を取り上げます。今回も物語のネタバレは無しで書きますが、金銀飛車角桂馬香車抜きの将棋を指す気分だなぁ。








「白騎士物語 -光と闇の覚醒-」は2部構成RPGの後編になります。当作品のストーリーパートは前編にあたる「古の鼓動」のエンディングから1年後が舞台となり、主人公である白騎士「レナード」達の物語は本作品で完結します。

一つの物語が前後編に分けられて発売されたJRPGは昔からそれなりに存在します。80年代の「イースI/II」のような名作や「BURAI」のような迷作をはじめ、私が冒頭で書いた「軌跡」シリーズの初作「空の軌跡」もエステルとヨシュアの物語は2部構成で完結しています。当ブログでも何度か取り上げましたがSCEブランドならば「アーク ザ ラッドI/II」が有名ですね。

一旦開始したJPRGはエンディングまでプレイする方針ですので、私も「ひととおり」クリアしたつもりではありますが、本当にクリアしたと言って良いのやら・・・。「光と闇の覚醒」のストーリーパートをクリアした人で同じような感想を持つ方も多いのではないかと思います。ネタバレ無しですので詳しくは書きませんが、物語の出来云々とは別の段階でのモヤモヤ感が終了後もプレイヤーに付きまとうのです。

幸い?ゲーム内でそのモヤモヤ感が払拭「されるかも知れない」方法が提示されているのですが、それを確認するためには相当な時間や根気が必要になります。更にはそのモヤモヤ感が払拭されるかどうかも情報を入手していない私には判らないのです。リスクが大きすぎる(笑)

この辺りは白騎士物語の売りの一つであった「オフラインとオンラインの融合」が悪い方向に着地してしまったのかな?と考えています。オフライン(ストーリーパート)の最終的なプレイ報酬をオンライン(ライブパート)に融合ではなく混在してしまった事でプレイヤーの目指すべきところが曖昧になってしまったのです。オン・オフでのゲームシステムの共有化やアバターを中心としたオンラインのクエストシステムには目を見張る要素が盛り込まれていただけに残念です。

あとは逆走マップの使い回しや新規エリアが少ないことも不満点に挙げられますが、この辺りは本格的なHD制作のJ-RPG制作が抱える問題の一つだと受け止めて私は許容しています。受け取り方は人それぞれでしょうが、あれだけの品質のマップを前作に匹敵するボリュームで新規制作していたら発売は更に伸びていたでしょうからねぇ。


そして、「白騎士物語」の新たな展開としてPSP用「白騎士物語 -episode.portable- ドグマ・ウォーズ」という作品が2011年2月3日に発売されます。PS3版の開発はレベルファイブが担当しましたが、PSP版はSCEJが開発します。PSP版は戦隊物の印象ですね。

物語の舞台はレナード達が活躍した時代から1万年前になり、今作の主人公はアバターになります。気がつけば発売までもう1ヶ月後なんですね。


B004FLJMLS 白騎士物語 -episode.portable- ドグマ・ウォーズ
ソニー・コンピュータエンタテインメント  2011-02-03

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