GW期間は公式情報が途絶えますのでゲームブロガーとしてはネタが枯渇する時期ですねぇ。と言うことで今回は3DSやNGP(仮称)のROM容量についてつらつらと書いてみようかと。






2011年6月30日の発売が発表されたばかりの3DS版「テイルズ オブ ジ アビス」について海外インタビュー記事が色々と話題になっています。その中でも本作品をPS2から移植するにあたり、2GBのROM容量では相当に厳しかったことがコメントされています。

テイルズの場合はボイスも作品の売りの一つですから、品質を下げたり削ったりすることは作品の魅力に影響してきます。私はオリジナルをプレイしていないのでDVD2層なのかどうかは判りませんが、3DSの解像度がPS2よりも低い事を考えてもデータ総量を半分以上減らすことの苦労を想像することは難しくありません。

いざプレイする際には容量で苦労した部分はどこだろうか?と思いを馳せるのも面白いですね。オリジナルは名作と評判のゲームですから内容に対する不安はありません。

B004QTQ2XUテイルズ オブ ジ アビス
バンダイナムコゲームス 2011-06-30

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さて、今年末にはどこかの地域での発売が予定されているNGP(仮称)はどうなるのでしょうかね。NGP(仮称)データカードは2GB~4GBの容量が用意されるとの事ですが、3DSやPSPは勿論、PS2よりも高解像度のNGP(仮称)に適切なメディア容量だとは思えないのも事実です。

PSはCD-ROM、PS2はDVD-ROM、そしてPS3ではBD-ROMとSCEはハードの仕様に適したメディアを標準で用意してきました。特にPS2やPS3では市場が殆ど存在しなかった状況で採用したDVDやBDでリスクを背負いつつもコンソールの魅力を高めることに成功しています。

その辺りのプラスアルファがNGP(仮称)にはありません。

確かにPSPのUMDはハード後期では容量的なアドバンテージを失い、ディスクアクセスの遅さや電力消費等の問題が浮き彫りになってしまいました。本体サイズや消費電力等を考えるとNGP(仮称)でのスピンドルメディア採用は非現実的だったのでしょうが、PSPとの互換性を半分以上失っている事実を忘れてはいけません。特に日本では現時点のPSP人気がNGP(仮称)の足を引っ張る可能性は相当に高いのです。

現時点では否定されていますけど外部UMDドライブは用意するべきだと思いますけどねぇ。少なくとも国内では世代交代のきっかけの一つにはなるでしょう。

あと、容量が少ないとデベロッパの逃げ道にされるのですよね。前述のTOAのように「厳しいけど何とかした」というのであれば問題は無いのですが、「容量が少ないから、ボイスは最小限にしました。フルボイスとかやりたいんですけどね~」みたいな言い訳に使われるのがなんとも。

容量は余裕があればあるほど良い。デベロッパにはなるべく自由を与えて、その中で最善の作品を創り上げて頂ける環境が良いハードウェアでしょう。「容量の関係でパージした」とネタに使われるような状況は駄目ですよ。やっぱり。

NGP(仮称)は最初から8GBクラスのROMが使えるような体制を整えて欲しいものです。