PS+3DS デイリーニュースで最新情報を掲載!】

謎の小旅行から帰還。名古屋尽くしという事で昼は名古屋セット、夜はひつまぶしをいただきました。まぁ別に飯を食いに行った訳じゃないですけどね。

さて、E3 2011の情報も大方書き終わった頃かなという事で簡単な感想でも。「総括」なんて立派なことは書けませんので、雑記形式でつらつらと。今回はハード編でも。







実は「総括」が書けないことには理由が・・・MSカンファレンス及びMS関連の情報をこれっぽっちも仕入れていないからなんですよね。ひたすら踊っていたらしいという事しか知りませぬ。更には任天堂に関しても新ハードの情報だけ、任天堂タイトルの情報は殆どチェックしておりません。

という事で書けるのはSCE全般と任天堂の「Wii U」関連のみです。

【SCE】
なんと言っても「PS Vita」。大まかな性能や外観については1月で発表されていましたので新鮮味はありませんが、大方の予想を下回る価格に衝撃を受けたゲームファン及び関係者も多いでしょう。実際には2万円強で販売された初代PSPよりも高くなっているのですけど、このあたりは今年2月に発売された「3DS」に対する価格・性能の相対効果が大きいですな。

このPS Vita、処理性能を司るチップには高性能ながらも汎用ベースの技術を採用し、その分インプットとアウトプットにコストを掛けるというハードデザインは常に「商品」という最終形を見据えて開発したと思われる地に足がついたものです。ある意味SCEらしくないゲーム機と言えるでしょう。

週末の謎の小旅行中で出会った知人数名からも「PSPの新型、凄いね、安いね」という話が自然に出てきました。基本ゲームをやらないような人が「ちょっとPS Vita欲しいんだよねぇ」と言っていたのは驚きでした。一般層へのインパクトも充分にあったようです。

【任天堂】
なんと言っても「Wii U」。事前リーク通りの大型液晶を搭載したタブレット型コントローラが最大のアイデンティティとなる「Wii U」ですが、本体の性能もBD1層クラスの光ディスクの採用や現行HD機相当以上のグラフィック性能を兼ね揃えています。私は初日のブログで「ようやく次世代機が出そろった」と書きましたが、これで日本のゲームデベロッパも軒並み本格的なHD時代に突入するのかと思う程安心はしていないですけど、それでも前進は前進です。

「Wii U」についてメディア等では独創的なコントローラを「革新」とか「挑戦」といった風に取り上げられる事でしょうが、Wii Uの本質はあくまでも「HD機」です。少なくともHDマルチタイトルを長年開発し続けてきたサードデベロッパにとっては「3台目のHD機」という認識に過ぎないでしょう。そういった意味では「PS Vita」以上に海外サードから歓迎されているんじゃないかな。

サードにとって「Wii U」には成功(普及)して欲しいが、現行のPS3や360を中心とした開発体制から「Wii U」へと完全シフトさせることは考えてもいないでしょう。任天堂は推奨しないでしょうが、Wii用の「クラシックコントローラ」専用FPS/TPSが多数発売されそうです。

ここでタブレット型コントローラについても。詳細は明らかにされていないものの、HD無線伝送技術を使ったりと何気にハイテク技術が活用されてるWii Uですが、現在明らかにされている断片的な情報を見ていても任天堂の苦しさも感じ取れます。

Wii UのHD性能がPS3や360から大きく逸脱していない事は、現在普及しているHDTVの解像度から考えると「現行HD機以上は不要」と任天堂が判断しているからでしょう。HDグラフィックならば一部の比較大好きな人以外には気になるレベルではありませんし、グラフィックよりも大容量ディスクを採用する方がデベロッパやユーザへの訴求も高いと考えているのでしょう。

但し、5年以上遅れで現行ハードと同等では売りがないという事で任天堂としてはWiiリモコンに続く新しいギミックで新しい遊び方を提示する必然性に迫られました。結果として6.2インチ液晶が搭載された独創的なコントローラが誕生したのですが、「面白い事」をするためには相応の技術力が求められるという現実的な問題とも直面しているように感じます。

タブレットタイプのコントローラを出せば本物のPCタブレットやスマートフォン、そしてPS Vitaのような高精細パネルと比較され、HD無線伝送技術を活用した2画面技術も接続可能なコントローラ数が制限されることから「ファミリー層」への訴求に矛盾が生じています。全ては現行技術やコストとの兼ね合いであろう事は理解出来るのですが、それを今までの任天堂フォロワーに理解・納得させるのは難しい。

これって3DSでも同じような問題に直面しているのですよね。3DSにおけるハード面での最大の売りは「裸眼立体視液晶」だった訳ですが、キラーとなる任天堂中核タイトルをロンチで出さなかった事とかもあって一般層には3D立体視の魅力を訴求する前に「高い」という印象を持たれてしまいました。

私は「Wii U」が発売までの間にどのような変革を遂げ、どのようなプロモーションを行うのかに注目しています。