噂：PS4にはバルセロナで開発中の新型Cellが搭載されるとか。ソフト資産の継承は重要だと思う。 : ゲームかなー速

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噂噂噂の話です。俄に熱気を帯びてきた次世代据置機の噂情報が各所から溢れてきていますのでご紹介。今回はゲーム機の心臓であるプロセッサの噂。

PS4's New Cell Chip 2 May Already Be Mid-Development | PlayStation LifeStyle

AinaitGames.comというサイトによると、新世代Cellはバルセロナにおいて開発中で、オリジナルのCellがPlayStation3で採用されたように、次世代Cellにおいても最初の商品化は同様の展開が行われるであろうとレポートされています。

次世代PS（仮にPS4としましょう）にCellプロセッサが搭載されるかどうか？というのは次世代PSPにUMDが採用されるかどうかとは次元が異なる問題です。もし、PS4がCellの採用を放棄するのであれば、それはすなわちPS3のソフト資産を放棄する事と同義と考えても良いでしょう。

ヘテロジニアスマルチコアと呼ばれる特殊な構成のCellプロセッサ用に開発されたPS3専用ソフト資産を、次世代機へとスマートに引き継ぐためにはCellのDNAは必要不可欠。ソフトウェアエミュレーションは現時点のハイエンドプロセッサでも難しいはずです。

このあたりの要素が我々ゲームファンによるPS4予想を難しくしています。特に、年末の発売が予定されているPS Vitaはデベロッパからの意見を積極的に吸い上げ、開発しやすさを重点に設計されたハードとされています。

同様の設計思想でPS4プロジェクトが進められているならば、シンプルさとパワフルさのバランスを取る方向に進むと思われます。今となってはCell以上のパフォーマンスを引き出せる、よりシンプルで開発しやすいCPUを用意することは難しく無いでしょうが、これだけ充実したPS3資産を放棄するデメリットと天秤に掛ける事になります。

そして「開発が難しい」と言われ続けてきたCellにおいても、搭載されているPS3は6年目を迎えようとするベテランハードという事もあり、なんだかんだでデベロッパも手慣れてきました。PS4の目標とする性能ラインによって考え方が変わりますが、PS3.5的な位置づけならば開発ノウハウをリセットすることは得策では無いでしょう。

初代PS3はPS2互換機能を搭載していました。要するにPS1～PS3ソフトの大半がPS3だけで動作していた訳です。私個人は昔のゲームを頻繁にプレイするのか？と聞かれたならば「滅多にプレイしないね」と答えるしか無いのですが、過去の資産を未来のハードに受け継げる可能性を残しているのはPS4だけです。

ハイテクには二つの方向性があります。効率を求めてシンプル＆シャープに絞り込んで研ぎ澄ますか、水面下でもがくために過剰なパワーを追求するのか・・・両者に美学はありますが、私は後者の「もがくためのハイテク」により大きな共感を覚えるのです。

勿論、現段階ではプロセッサどころかPS4ですら噂に留まっています。あくまでも仮定に仮定を積み重ねた噂である事を理解した上で、情報に振り回されること自体を楽しもうではありませんか。そしてこのような意味のないブログ記事も、数年後、実際に発表された次世代PSのスペックと照らし合わせて「やっぱりこうだった」「こう来たか」と楽しめるのですから書いておいて損は無いと考えています。