【注目記事:「FFXIII-2」とIE9コラボなんと40点満点!「FFXIII-2」PS Vitaロンチタイトル


ここ数年で「ゲームファンって減ったよなぁ」と感じる事が多くなったので雑記形式でつらつらと。







ゲームファンを「興味の範囲」で大まかに分類してみました。
  1. ゲーム全般に興味がある
  2. 特定のハード情報に興味がある
  3. 特定のゲームジャンルに興味がある(クリエイターやスタジオ含む)
  4. 特定のゲームに興味がある(フランチャイズやキャラクタ含む)
①に当てはまるゲームファンは極少数で、ゲーム情報を集める事自体が趣味や仕事の人でしょう。②も同様で、個人ブロガーはここに当てはまる人が多いのかな。私は所有していないハードの情報はなるべくスルーしています、情報過多気味ですからねぇ。

③までが一般的に「ゲームファン」と呼ばれる層にあたるでしょう。欧米ではFPSにしか興味を持たないゲーマー勢力が拡大しつつありますし、日本においてもJRPG系は今でも強い人気を保っています。そして任天堂タイトルの国内外における高いブランド力は説明不要ですよね。

問題なのが④のケースで、特に日本ではこの層が増えつつあります。「メタルギアソリッド」のファンは他のステルスアクションに高い興味を示している訳ではありませんし、「モンスターハンター」が開拓したマルチプレイアクションの分野は一部「ゴッドイーター」の成功に留まっています。

そして③のパターンで取り上げた日本のRPGタイトルについても「FF」「ドラクエ」「テイルズ」と言ったネームバリューの高いフランチャイズが幅を利かせ、確実に④の傾向へとシフトしつつあるのが現状です。



昨年発売されたモンハンP3がHD含めると500万本超を売り上げました。最新作3Gがどのくらいまで売れるのかは予想も付きませんがミリオン超えは確実でしょうし、FFシリーズやガンダムのような人気キャラクタゲームも市場で存在感を示しています。

しかし、そのような景気の良い数字に覆い隠されている間に、ゲーム業界全体が袋小路にはまり込んでしまったように感じています。困ったことに「何が悪い」「何が原因」というレベルではなく、「全てが原因」で特効薬はおろか処方箋すらも見つからない症状にまで陥っているのです。

この点に対し業界全体がもっと早めに状況改善に着手するべきだったのでしょうが、目を光らせて指摘する有効なジャーナリズムが日本のゲーム業界には存在しません。そして先の見えない閉塞感はユーザを狭め、エンドユーザはケータイやスマートフォンを含む異なる娯楽へと移ろい、コンピュータゲームの優先順位は下がってしまいました。

人気ゲームのみが突出して売れる業界が健全とは言いがたく、いずれは枯渇する資源燃料を細々と使い続けているかのような様子に未来を見ることは出来ません。私はそのあたりからも「ゲームファン」と呼べる人達の数は減る一方だと受け止めています。

辛うじて効果がありそうなテコ入れは新ハードのロンチタイミングでしょうが、それすら人気タイトルの有無だけでハードの是非を判断される傾向が蔓延しつつあります。

我々は、今のままなら近い将来に迎えるであろうコンピュータゲームの緩慢な死を見届けることしか出来ないのでしょうか?フルプライスのゲームが衰退する事も残念ですが、何より悔しいのは母体となるコンピュータも表示デバイスもインプットも未だ進化の途上であり、まだまだ先のステージ、要するに「未来」が存在する事なのです。

未来のコンピュータゲームを見てみたいと思うのは私だけでしょうか?