ikasu
デジタルメディア評論家、ハイビジョンラバーこと麻倉怜士氏が現在の日本メーカーに渇を入れていますのでご紹介。





薄型テレビの価値は「画質」にあり…麻倉怜士が日本メーカーに喝! - デジタル - 日経トレンディネット


麻倉氏の文章は優しいから好きなんですよね。デジタルメディア評論家としての愛に満ち溢れています。それでいて書くべき事は書いているから「なるほど」と感じてしまう。

麻倉氏の記事では現在の「液晶テレビ」の方向性について、価格を下げると共に「性能」を下げ、その代わりに「機能」を上げることで「アピールしやすい」「安易」な路線に向かいつつあることを指摘しています。

でも、メーカーの思惑も理解出来ます。

薄型テレビの価格は下がる一方で、もはやブランド力だけで買わせることは不可能です。数千円とかのレベルじゃないですからね。そして素性が悪い「液晶テレビ」の画質を高めるための色々な技術は、コストの割に「アピールしにくい」要素です。

「良い画質」を価格相応のプライムとして認めることが出来る好事家は既に高画質TVを所有しているでしょうし、32型TV所有者の買い換えは大きくても40型前後になります。日本の住宅事情を甘く見てはいけません。6畳間に50型が「設置可能だし実用的」だと平気で主張できるのは好事家脳に過ぎません。

「メーカーは画質を追及すべし」という麻倉氏の提言は、現実的な要素に中途半端な侵食をされている我々のような素人には出せません。ここで敢えて理想論を出せる立場の人というのは強いし魅力的です。

でもまぁ、私が次に買うとしたらプラズマ以上の素性を持ったパネルのテレビでしょうなぁ。ぶっちゃけ、リアルタイムでテレビを観る習慣が無い人なので、コストを下げるならばチューナーレスでも問題ないのですが(笑)まぁこれも好事家脳ですな。