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スクエニ株主総会で和田社長が「FF7リメイク」について語っていますのでご紹介。





http://www.i-mezzo.net/log/2012/06/26150928.html

Q. PS3でのFF7技術デモを見て期待を高めていたが、FF1~6はリメイクされているがFF7以降はされておらず、次はFF10HD。FF7のリメイクは予定があるのか?
 
Ans.FF7の声は非常に高い。社内でも作ろうという話が何度かあった。以前コンピレーションとしていくつか派生作品を出したが、ど真ん中(=リメイク)はやらなかった。いったんそれで一区切りだと考えている。FFのブランドコントロールは難しいが、やっぱりFF7を超えるものは作らなければいけない。FF7を超えるものを作ったら、完全リメイクを考える。FF7を超えたかというと、残念ながら直近超えていない。FF7はいまだにあらゆる国のスタジオをまわると、神ゲーとして尊敬されている。FF大好きです!と言っててよく聞くと、FF7の話なんだよね。FF7がFFと同義になっている。それ自体は嬉しいが、FFの宿命としては、さらにそれを超えなければならないと思っている。ですから、FF7を作るというとうちのスタッフは大喜びすると思うが、それでは終わっちゃう感じがする。それはマズイなと。もっと次に挑戦してもらうために、FF7のリメイクをするとなるとものすごい本気にならなければいけないので。もうちょっと新しいものを作ったらねという話にしている。

はたして、何をもって「FF7」を超えたと判断するのでしょうか?販売本数ならば「FF8」の方が多い訳ですし、利益ならば「FF11」が最大である事は和田社長自らが語っています。面白さの主観で過去作品を含めるならば「FF2」「FF3」「FF4」の方が好きだったと言う人も少なくないでしょうし、そもそも面白さの比較はナンセンスです。多くの基準が数値化されていないために曖昧で、「FF7を超えた」かどうかなんて和田社長のさじ加減と言っているようなものです。

結局、和田社長は事前に準備していた「FF7リメイクを作らない理由」を格好良く株主の前で語っただけなのでしょう。想定される質疑内容はある程度想定しているでしょうし。これは先般大いに話題となったセガサミーの俗物丸出しな株主総会質疑応答とは全く真逆のスタイルですが、株主総会の場で格好つけても意味がありません。和田社長はインテリ面を崩して「そんな金があったら新作を作るよ」と 本音を語るべきでしょう。 言っていることは同じなのですから。

あれだけのボリュームの作品をフルリメイクするならば相応のバジェットと開発期間が必要ですし、仮にリメイクが成功したとしても一連のコンピレーション群で世界観はほぼ完結しています。それ以降の広がりには期待出来ません。それにリメイクには毀誉褒貶が付きものです。

それならば新作に全力を注いだ方が良いというスクエニ現場のコメントの方が現実的で正論だし、前向きで格好よいと感じたのは私だけでしょうか?企業のトップとして「物怖じしない、動じない」人物は本来頼もしいものですが、それに「厚顔」が加わると害悪だなと感じさせるのがスクウェア・エニックスの和田社長なのです。