zakki
ユーロ2012準決勝「ドイツ×イタリア」が好試合だったのでつらつらと。





ドイツ、イタリアに勝てない/欧州選手権 - EURO2012ニュース : nikkansports.com


結果は「予想外」と書くのは失礼だったなと反省してしまう程のイタリア堂々たる勝利。カテナッチョ軍団がプラン通りの試合運びでゲルマン魂を抑え込み、ユーロ2012の決勝まで駒を進めました。

国際大会はフットボールファン以外からの注目も高く、判りやすい攻撃的なチームや攻撃陣が目立つチームへの期待が高まります。特に日本では。特にドイツは日本人選手が活躍する舞台とあって、国内メディアも「持ち上げやすい」対象だったりします。実際強いしね。

対するイタリアの攻撃陣は失礼ながら近年まれに見るほどの小粒さ。インテリスタとしてはバロテッリの潜在能力は理解しているものの、不安定さとヤンチャさで安心出来ない選手。10番のカッサーノもバッジオやデルピエロの系譜としては見劣りします。

しかし、今試合でプランデッリ監督の辛抱が結実しました。1点目のクロスを上げたカッサーノのプレイは「アズーリの10番」に相応しい輝きを見せつけましたし、そのクロスにピタリと合わせたバロテッリの豪快なヘディングはベストゴール候補でしょう。

今大会「チームとして成り立っている」のはイタリアとドイツ、そして「勝ちパターンを持っている」のはイタリアだけです。イタリアの強さは「守りきれる事」、でも守っているだけでは勝利することは出来ません。守りきってPK戦は最後の手段、無得点試合を最初から狙っているチームはありません。

そして試合は序盤に勝利へのファーストピース、お互いが喉から手が出るほど欲しい「先制点」を二人の悪童による完璧なアタックでもぎ取り、イタリアはプラン通りに試合が進める事が出来たのです。イタリアは選手全員がプランを共有・理解してピッチを支配し、若いドイツは翻弄されたままラストのPK1点のみで試合終了。

ドイツ相手という相性はさておき、イタリア会心の試合を堪能する事が出来ました。

さて、7月1日のユーロ決勝は「イタリア×スペイン」となりました。これは大会グループリーグCの初戦と同じ組み合わせになります。双方が持ち味を出し切って勝ち点1を分け合った試合の再戦、いや続きと考えても良いでしょう。そして私はこの試合を「アンチフットボールの定義」を決定するものだと決めつけています。まぁ今まで以上に「先制点」が重要だよなぁ。

しかし、他国の国際戦は夢中になるのに、何故私は日本のナショナルチームに興味がないのでしょうね。