ea
EA幹部が同社のデジタル販売戦略について語っていますのでご紹介。





「最終的には100パーセントデジタルな会社に」EA幹部がデジタル分野の展望を語る - Game*Spark


配信コンテンツやダウンロード版タイトルの存在など、今世代に入ってから躍進的な成長を見せつけているデジタル配信分野ですが、EA Labelsの社長Frank Gibeau氏がこの分野とElectronic Artsに関する展望を海外サイトGamesIndustryにて語っています。

同サイトより“デジタル分野での利益がEAの大部分を占めるのはいつ頃か”という質問を受けたGibeau氏は、「近い将来にはそうなる」と返答。現在は物理的なリテール版にて良い関係を結んでいるパートナーも存在するものの、最も重要なのはゲーマーとの関係であり、彼らがデジタル版を求めるならば我々はそうするとコメントしました。

Gibeau氏はリテール版や小売店などとの関係を直ぐには断ち切らないとしたものの、一方で理に適ったメディア形式、業界の潮流にEAは方針を合わせていくとも説明。現在EAにおける最大の成長分野はデジタルであり、ストリーミングやクラウドとあわせ、「最終的に我々は100パーセントデジタルな会社になるだろう。いつかはそうなる。止められないことだ」とコメントしています。

今回のコメントも「あくまでも将来」という話ではありますが、パッケージや小売ビジネスに明るい未来を感じているパブリッシャは皆無で、なるべくなら早期に無くしたいと考えているところが多数でしょう。

先般も、EAは日本国内においてもAmazon経由でPC用ゲームのダウンロード販売を開始していますし、一番積極的にデジタル販売へのシフトを進めるパブリッシャの一つとして期待しています。本当の意味で「究極の中古対策」ですし、それだけのコンテンツ内容や価格が要求される訳ですから大変な道のりですが、先鞭をつけて頂きたい。それがトップパブリッシャの責任でもあります。

一方、任天堂はこれからも小売とのパートナーシップを重要視する方向を表に出していますが、これは通信販売やダウンロード販売よりも店頭を優先する層を重要な顧客として抱えている同社ならではの施策とも言えます。ある意味「小売を守らなければ、一番ダメージが大きい」ところが任天堂でもあるのです。販路から感じる時代の流れ、こちらからも目が離せそうにはありません。


EA、AmazonにてPCゲームのダウンロード販売を開始 - GAME Watch