zaki
2012年8月2日に発売された「ドラゴンクエスト10」に関するコラム記事があまりに酷いと話題になっていますのでご紹介。





NEWSポストセブン|任天堂ドラクエ10で課金制 ゲーム業界の止まらぬ“拝金主義”

 ファミコン時代から固定ファンも多いロールプレイングゲーム(RPG)の代表格、『ドラゴンクエストX(10)目覚めし五つの種族 オンライン』(スクウェア・エニックス)がいよいよ8月2日に発売される。
 タイトルを見てお気づきだろうが、今作品はソフト代の6980円を支払い、対応ゲーム機の任天堂『Wii』に挿入するだけでは1日数時間しか遊べない。続きを堪能するにはインターネットの接続環境を整えたうえで、月額1000円の利用料が必要になる。つまり、他人と交流しながら遊ぶオンラインゲームの要素が強くなったのだ。
 
 任天堂はユーザーの利用料も嵩むオンライン路線になぜ変更したのか。
 
「これまで任天堂は、グリーやDeNAが携帯向けソーシャルゲームで射幸心を煽る『アイテム課金』をして問題になった、いわゆる“コンプガチャ”のような課金ビジネスには否定的でした。岩田聡社長も『一時的に収益が得られても、お客様との関係は長続きしない』と話していましたしね。
 でも、携帯ゲームの爆発的な普及に押され、据え置き型の家庭用ゲーム機は不振の一途。それが1981年以来の赤字転落という決算で露呈し、もはや課金による収益を考えざるを得ない状況になったのです」(国内証券アナリスト)
 
 ドラクエとともにRPGの盛隆を極めた『FF(ファイナルファンタジー)』シリーズの一部の作品も、既に定額課金のオンラインゲームとして認知されてはいるが、「オンライン会員数はピークの50万人から、いまは30万人程度に落ち込んでいる」(前出のアナリスト)と、決して成功しているとはいえない状況だ。
 
 大手ソフトメーカーの社員は、こう推察する。
 
「巨大プラットフォームの任天堂が課金ビジネスに積極的に進出することによって、今後、ゲーム業界全体の“拝金主義”は止まらなくなる。もちろん、任天堂は高額アイテムを買わなければ次のステージに進めないような無茶な課金システムは採らないでしょう。あくまでメインターゲットの子供の懐をキズつけないよう、十分な対策をとるはずですが」
 
 その言葉通り、ドラクエの新作には子供が無料で遊べる「キッズタイム」が設けられている。しかし、ゲーム業界全体の闇は深い――と、前出のアナリストは手厳しい。
 
「コンプガチャが怖いと思っている消費者は、グリーやDeNAだけでなく、携帯ゲームを提供しているコナミやバンダイナムコ、スクウェア・エニックスも含まれるソフトメーカー全般を怖いと思っている。ひいては、そうしたメーカーのゲームを提供している任天堂やソニーのオンラインゲームそのものに警戒感を持っているのです。
 
 今後、ゲーム業界は課金ビジネスの基準を設けるだけでなく、ゲームの質とそれにともなう“適正価格”をいまいちど見直す必要があるでしょうね」

今まで色々なゲーム関連のコラムや記事を読んできましたが、ここまで酷い内容のコラムは読んだことがありません。アナリストや業界関係者のコメントという形式で表現されているものの、その内容は事実誤認というレベルを超えた無茶苦茶なものである事はゲームファンならずとも理解出来るはずです。

そりゃまぁ、私も「ドラクエ10」を別段礼賛している訳ではありません。

本体が普及している事は間違いないものの、現世代機で一番「オンラインRPG」に不向きなゲーム機でMMORPGを実現しようとするあたり、根本からスマートな企画だとは思っていません。

発売前のインタビュー等を読んでいても、「綺麗事がまかり通る世界」や「ありがとうが飛び交う夢オンライン」であったりと、お花畑をゴリ推ししているような気持ち悪さが先行しているのが本音です。

主要ターゲットである「お子さん達」が一番残酷で自分勝手である事との矛盾を今後の運用でどのように修正していくのか?という若干意地悪い見方をしているのも事実です。

それでも、堀井さんの思想やスクウェア・エニックスの運営に対して「期待している」のも嘘偽りありません。Wii未所有というマイノリティの立場からDQXの行く末を見守りつつ、Wii U版を心待ちにしているのです。