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2012年9月13日の発売が予定されている「鉄拳タッグトーナメント2」のブロガー体験会に参加してきましたのでご紹介。ご存じ原田勝弘氏への質疑応答(その3)をどうぞ。







当作品のプレイ感想は別の記事で掲載します。まずは原田勝弘氏及び米盛氏への質疑応答(その3)を。※特別な記載が無い限り、原田氏のコメントになります。
 
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Q:昨今の対戦格闘ゲームはオンライン対戦重視の印象もありますが、オフライン中心の一人で遊びたいと考えている人もいると思います。今作はそのような方が遊んでも楽しめるものでしょうか?

A:「鉄拳」は多量のエンディングムービーや「ファイトラボ」ようなカスタマイズ等々、一人で遊べる要素を多数盛り込んでいます。一人でも十分楽しめるゲームとして作っていますし、そこから対戦等に興味が出てきたならば友達を呼んだり、オンライン対戦で楽しんで頂ければと思います。
Q:過去に公開されたPVでリリが脱衣しているシーンがありましたが、そういった要素も含まれているのでしょうか?

A:あれはファイトラボのイベントシーン限定ですね。現時点の鉄拳としてはそのあたりの要素を盛り込む予定はありませんが、ファンからの要望等が強いとなれば検討する事もあるでしょう。
Q:実績が次々と解除されていく印象がありますが、普通にプレイして実績やトロフィーは何割ぐらい解除されるのでしょうか?

A:普通にプレイしていると95%ぐらいでしょうか。難しいのと面倒なのが幾つか有ります。上級者でないと絶対取れない実績/トロフィーというものではありません。個人的には「鉄拳タッグトーナメント2」を購入しただけで実績/トロフィー全取得でいいんじゃないか?と思っていたりするのですが、なかなかそうはならないのですよね(笑)
Q:昨今、プロゲーマーという存在がクローズアップされていますが、どのようにお考えですか?

A:対戦格闘が認知されている事の証でもありますしプロゲーマーは応援したい気持ちがありますが、対戦格闘ゲーマーの頂点が「プロ」なのか?という点も含め、「鉄拳」の場合はもう少しバランスを取っていきたいかなと考えています。購入者の大半は身内で気軽に楽しみたいと考えている人も多い訳ですし、我々としてはそういった方々が「もう一歩踏み出したいな」「長く遊んでいたいな」と思わせるゲーム作りをしたいですね。

勿論、トーナメント等に参加される方のサポートを行ったり、イベント等では盛り上げたりといった取り組みは積極的に行っていきます。
Q:格闘ゲームの未来は明るいですか?

A:格闘ゲームの盛り上がり方って国によって大きく異なり、市場についても「日本」「欧米」といった括りで見ている訳ではありません。そういう視点になると考え方は変わります。今の日本のように過度の競争を避ける教育や社会が対戦格闘ゲームに与える影響は皆無ではないと思いますが、逆にどんどんと盛り上がっている国もあります。宗教的に銃撃ゲームは駄目だけど、格闘ゲームはOKな国とかもありますね。

世界全体で見ると格闘ゲームは「波打っている」状況なんだなと思っています。
Q:「鉄拳×ストリートファイター」の進捗はどうでしょうか?
 
A:水面下では動いていますが、今は「鉄拳タッグトーナメント2」に全力投球ですね。
Q:バンダイナムコさん内でのコラボレーションとかは予定されていないのでしょうか?

A:アイマスとかやっても面白いですけどね、何か要望があれば・・・。でも、海外ユーザとの兼ね合いがあって、コラボやDLCで日本特有のアニメ等を出すのは難しい部分もあります。

日本のセルアニメとか海外の人には「異文化」に映るようで、「何故幼い子が戦っているんだ」という声も良く聴きますね、「じゃあ、鉄拳はクマが戦っているじゃないか」との意見には「クマは良いじゃないか、強そうだし」と返ってきたりするんですよね(笑)
Q:以前、「塊魂」の王子コラボで色々とあったという話を聞きましたが・・・

A:あれは「塊魂」ではなくて、作fs;jだ;sfjdfk;あsjdじゃふじこ
Q:発売を心待ちにしているファンに向けて一言

A:(米盛氏)今回の鉄拳は「決定版」ですので、絶対に買って損はありません!是非手にとって頂きたいです。

(原田氏)一本持っておいた方が良いと思います。「やらないかも知れない」程度だったら買って下さい、「絶対にやらない」なら買わない方が良いと思いますが、「発売されるんだ」という事が少しでも頭によぎった人は是非とも買って下さい(笑)

質疑応答が1時間程度。本来の予定は30分ぐらいだったはずですが申し訳ありません。原田氏のコメントが実に面白く、そして実に興味深い事もあって我々も色々と聞いてしまいました。本当にありがとうございました。

この中では「バンナム内でのコラボ」について聞きました。

原田氏もコメントされているように、「鉄拳」は歴史があるフランチャイズで、ファンベースは欧州北米日本だけではなくアジアにも広がっている「真のワールドワイド」タイトルです。それ故に、多種多様な「格闘ゲームファン達」が生活する国や文化や風習を考慮すると、「日本発のゲームだから」「同じバンダイナムコ内だから」といって好き勝手に敢行できるというものでも無さそうです。発言やキャラクタから奔放にも感じられる原田氏ですが、リベラルとコンサバのバランスが実に素晴らしいクリエイターなんだなと感じました。

今までないボリュームの質疑応答を3回に分けて記事にしました。私は「面白くない人間が面白いゲームを創れる訳がない」という持論があり、今までに色々なクリエイターさんのお話を聞いてきた中で、その持論はほぼ確信に変わりつつあります。勿論話術といった個人差のようなものはありますが、「もの作りをする人は例外なく面白い人」ばかりです。別段人を笑わせたりする事だけが「面白い」という訳ではありませんよ。

原田氏は国内外でインタビュー慣れしている部分も大きいのでしょうが、実に「心得た」方で、時には我々を笑わせ、時にはジックリと聞かせる、実に「面白い人」でした。こんな面白い人が引っ張るチームは自然と面白くなりますし、面白い人達が作るゲームが「面白い」のは当然なのです。

とまぁ、対戦格闘ゲームに疎い私としては「過去シリーズに対してどうよ」とか「アーケードと比較してどうよ」とか、「ライバルタイトルと比較してどうよ」あたりは別のブロガーさんにお任せするしかないのですが、「面白いゲームに興味がある人は手に取ってみても損はない」と感じました。

質疑応答は今回で終了。後ほどプレイ感想やプレゼンテーションについて書きます。


この記事は『鉄拳タッグトーナメント2』の体験会に参加して書いています。本企画への参加及び記事掲載は無報酬です。また、事実誤認の修正ならびにこの文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。
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