yosipSCE幹部の合い言葉的な扱いを受けている「PS3は10年現役」発言がSCEWWSのボス・吉田修平氏からも飛び出しましたのでつらつらと。





SCE:発売6年のPS3「10年間は現役」 ソフト開発責任者の吉田修平プレジデント語る - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 --PS3登場から6年と過去のゲーム機に比べて、寿命が長くなっているが。

 PS3を設計をした当初から、10年間は現役でやりたいと考えていた。ゲーム機の寿命が長くなるのは、スマートフォンのシステム・アップデートのように、ゲーム機のシステムを改良しているからだ。さらにいえば、ゲームソフトもアップデートをして、遊ばれ方が長くなっているし、ユーザーも慣れてきている。

恒例の「10年現役」来ました。今まで色々な記事で何度も取り上げていますが、改めて「PS3は10年現役」が示す可能性を列記してみましょう。

①次世代機の噂に対するカモフラージュ
②本当に次世代機があと3~4年は発売されない
③次世代機にPS3互換性がない事の暗喩
④それらの複合

一番好ましいのは噂通り2013年ホリデーに次世代PSがPS2/3互換付きの「プレイステーションの完成型」として発売される事です。「10年発言」が各リージョンの幹部から同様にコメントされているように、SCE内部でも統一された意思によるものと思われます。それだけに世間の目を次世代機に必要以上に向けないためのカモフラージュと勘ぐることが出来ます。

次に許せるのは②の「本当に2015年~2016年あたりにバトンタッチ」する事です。任天堂Wii Uのハードウェアを見ても判るとおり、6年~7年が経過すればPS3/Xbox360クラスの性能をあれだけシンプルな基盤に押し込めることが可能になります。2013年の発売と2015年の発売では到達する性能レベルは段違いでしょう。懸念している互換性についても性能向上でカバー出来るはずです。

そして最も実現の可能性、そして失敗の可能性も高いのが③の「2013年にPS3互換機能無しで発売する事」。同時にPS3の値下げを発表して「PS3タイトルはPS3で遊んでください」という展開が目に見えるようです。しかし、同様の施策を展開したものの、思うように普及が進まないPS Vitaの例もありますし、SCEが同じ手法を倣ってくるのかどうかは実際の発表を待つしかありません。

携帯ゲーム機は「バッグやポケットのスペース」を奪い合いしますが、据置ゲーム機は「HDMI端子」を奪い合います。ハイエンドなHDTVでもHDMI端子は多くて4つ、多くのものは2つどまりでしょう。一つをレコーダ接続する家庭ならば、ゲーム機を接続する枠は一つしかありません。HDMIセレクタを購入して切り替えるような好事家がそれ程多いとは思いませんし、ある意味携帯ゲーム機よりも生存競争は厳しいのです。

HDTVが普及し、更にはHDMI時代に入った今こそが、後方互換性に拘った久夛良木氏の理念が意味を持つ時代なのでしょう。