matuカリスマクリエイター・松野泰己氏がレベルファイブを退社したことが話題になっていますのでご紹介。







松野泰己氏、レベルファイブを去る ― 今後は充電期間に | インサイド (ゲームビジネス、人材のニュース)





あらー、3DS用ミニゲームでウォーミングアップを済ませ、さぁこれからという時に退社ですか・・・。結局、レベルファイブ在籍時代に世に送り出したゲームはミニゲーム「クリムゾンシュラウド」1本のみです。話題になったカリスマクリエイターの移籍はなんとも寂しい結末を迎えたようです。

松野氏は職人肌でしたし、スケジュールをキッチリと守りながら制作する印象もありません。とはいえ、ある程度のバジェットと期間を与えて初めて才能を発揮するタイプのクリエイターでもあります。それだけに2011年夏ごろに松野氏がレベルファイブに移籍した事が明らかになった際にも、当ブログでは歓迎の記事を書きました。

確かに、子供向けゲームで躍進したレベルファイブと松野氏の作風には乖離があります。いくら氏が才能を注ぎ込んだ作品を世に送り出したとしても「レベルファイブだから」という理由で敬遠される可能性だってあります。

一方で「エンタテインメントの創造には余裕が必要」だと私は考えています。時間もお金も無いカツカツの状況で搾り出したエンタテインメントには「遊び心」が欠如しがちです。業績好調なレベルファイブが松野氏に余裕を与える立場、いわば氏の才能を発揮させるパトロン的な存在としてバックアップすれば凄い傑作を生み出す可能性だってあったのです。私はそれに期待していました。

しかし、その夢は潰えました。松野氏の退社理由が語られることがあるのかどうかは判りませんが、結論としてはレベルファイブ・日野社長が希代の天才クリエイターの才能を活かしきることが出来なかったと言われても仕方ありません。これでますます同社はお子様向け作品に傾倒する事でしょう。

松野泰己氏の次なるワークスを気長に待つとしますかね。次はイシイジロウ氏の番でしょうか?やはりあの人の作風もレベルファイブには勿体ない。