ff14a「スクウェア・エニックス オープンカンファレンス 2012」の吉田Pセッション内容が公開されていますのでご紹介。





スクエニ「スクウェア・エニックス オープンカンファレンス 2012」吉田直樹氏が「FFXIV」を作り直した理由を語る - GAME Watch

■ もう1度プレイしてもらうためにメテオストーリーを考案
 だがこれだけ悪評が広がってしまったゲームを、たとえ作り直したとしても「どうせダメだろう」と思って触ってもらえなければ意味がない。新体制初期の開発内にも、ネガティブな空気が漂っていた。仕事にやりがいを持てなければパワーが出ない。

 そこで吉田氏が考えたのが、どうせ作り直すならそれを世界の崩壊の物語にしてしまえばいいのではないかというアイデアだった。きっかけはその頃巷をにぎわせていたマヤ暦の予言。2012年12月に世界が終焉を迎えるというものだ。

中略

 「FFXIV」のプレーヤーはクエストの中で、メテオの落下を阻止しようとしている勢力と出会ったり、メテオを落下させようとしている敵と戦ったり、メテオの謎を追ったりしていく。そして最後にはバハムートが出てきて、すべてを壊す。

 「まさかのバハムートかよ! と言ってもらえた後に、そういえばあのクエストのあのセリフはこれを意味していたのか……と後でしっかり気づくような流れを作りたかったのです。メテオ、そしてバハムート、この名称はとてもFFらしいですし、インパクトもあります」。誰もやったことがない試みは、スタッフにとっても面白い挑戦だった。「まじめに真摯に普通じゃないことをやるのもFFらしさかなと思います」。

メテオは落ちて、いよいよ「新生FFXIV」がスタートする。「後は新生FFXIVの面白さで勝負するだけです」。ゲームで失った信頼は、ゲームで取り戻すしかない。「FFXIV」に関わったことで吉田氏は、ユーザーのためのゲーム作りという考えを改めて真剣に考えることができたと言う。ゲームを作るのは、それで遊ぶユーザーのためというのは、当たり前のことではあるが、ずっと開発を続けているとついついユーザーの顔を忘れてしまうことがある。だからこそ、常に自分たちの作るゲームを楽しみに待っているユーザーのことを心に留めておいて欲しいと締めくくった。



吉田P率いる「新生FF14スタッフ」渾身の仕込みが炸裂した「時代の終焉」トレイラー。今でも時折視聴してしまうぐらいに好きなんですよね。メテオからバハムートが出てくるという情報も事前に漏れていませんでしたし、ゲームとは違って同時間に公開されるムービーで「衝撃の展開」というのは面白い取り組みです。

後は言葉どおり「新生FF14の面白さ」を楽しみにするだけの話です。

私自身は2010年にスタートしたPC版「FF14」を一度もプレイしておりません。元々はPS3でプレイする予定でしたし、所有しているPCがゲームには向いていなかったこともあります。その後の圧倒的不評を受けての「作り直し宣言」で見直し、そして情報を追いかけていく上で「やっぱりPC新調しようかな」と思うまでに期待値を高めています。

このあたりは今年8月にスタートした「DQ10」がゲームの面白さとは別の次元で「おこちゃま向け」だと感じたのも大きいですし、FF14が余裕で動作するPCが10万程度で購入できそうだという事もあります。どちらにしても、今までに公開された情報やプロモーションで大いにやる気が出てきたのは間違いありません。



それにしても「ネガティブな空気が漂うチーム」から良いものが制作されるとは思いませんが、同様に世界中の悪意が集中している「ライトニングリターンズ FF13」スタッフはどのような心持ちで仕事をしているのでしょうね。とはいえ、あのチームがあまりポジティブな気持ちで精力的に仕事をしていると考えただけで少し腹が立ってきますが(笑)さっさと終わらせてヴェルサスに行こうぜ!!