AV Watchにソニーの平井社長インタビューが掲載されていますのでご紹介。
長くなりますので引用は程ほどにしますが、ゲーム部門以外でも実に面白い。平井社長のビジョンが垣間見える読み応えがあるインタビュー記事です。
ソニーが考える次世代コンピュータエンタテインメントは過剰な性能向上でも、新たなギミックでも無いのかも知れません。次世代ゲーム機が純粋なゲームフォーマットとしてのみ存在するならば、PS3との互換性を用意する事で次世代機への「移行」を促さなければ話にならないでしょう。しかし「PS3 or PS4 or PSVita」を所有する人を「プレイステーションユーザ」として考えるならば話は変わってきます。
その中で現行機PS3はこれからも存続し続ける事になりそうです。既に7000万台以上が普及している「PS3」、そして更に快適でパワフルな環境を提供する「次世代PS」の両面から新しいプレイステーションビジネスはスタートするのでしょう。テレビ同様に、PS4単体でのシェア争いを無意味なものと考えているのかも知れませんね。
その「新しいプレイステーション」という概念の一端が今年のE3でどこまで発表されるのでしょうかね?俄然E3に対する興味も膨れあがってきましたが、それでもやはり新コンソールとしての性能にも期待したいですよね。
そしてソニーらしい高い質感のデザインにも期待したいものです。PS3もモデルチェンジを繰り返す事で随分と安っぽくなってきました。仕方ない部分もありますが、それだけにロンチモデルを購入する価値というものがあるものなのです。
余談ですが、「地獄の軍団」不振の腹いせにVitaを扱き下ろしていたエンタースフィア・岡本さんが今回のAVWatch記事をリツイートしていますが、コメントが欲しかったですねぇ。「意義を感じない」ぐらいは書いても良いんじゃないかな(笑)
ソニー・平井社長が見据える4K、TV、PlayStationの今後 -AV Watch
平井氏は、同社の3つの主たる成長事業領域として、「デジタルイメージング」「モバイル」「ゲーム」を挙げている。このうち、前者2つはある程度方向性も見えてきているが、最後の「ゲーム」については、まだ不透明な点が多い。PlayStation 3もライフサイクルは末期に近い。ポータブルのPlayStation Vitaは売り上げがまだ伸びず、率直にいって不振。この点を、平井氏はどうみて、ソニー側としてSCEをサポートしようと考えているのだろうか。
平井:ゲームはソニーにとってコア領域です。これからもSCEには様々な面でがんばってもらう、ということになっています。
中略
それに加え、Gaikaiを買収させていただき、もう一つのトレンドであるストリーミングの時代にどうリーダーシップをとっていくかが、大きな課題になってくるかと考えます。
端的に言ってしまいますと、PlayStationビジネスはいままでのコンソールとディスクベースのゲームを買っていただいて、プラスアルファでネットのゲームを楽しんでいただく、という形から、根本的にクラウドの方に物事が進んでいく中で、どのようにプラットフォームビジネスを立ち上げていくか、転換期にあるわけです。それをうまくマネージしていかなくてはいけない。PS3・Vitaというハードは大事なんですけれども、それ以上のチャレンジとして、SCE、もしくはゲーム業界の方向をどう変えるか、ということがあるかと思います。以前、ネットワークビジネスが立ち上がったときのようにだんだん変わっていくものだと思いますし、VitaでもPS3でも、いままでにないビジネスモデルのご提案は、パブリシャーの方々からいただいているところです。まさしく「過渡期」ですね。そういう意味では、2013年が、という意味ではなく、その前から始まっている、という認識です。
ソニー本体としては、SCEに対し、そういったことを支援していくといっていいかわかりませんが、Gaikaiの技術を使い、ビジネスモデル転換の中で、第一優先はSCEのビジネスモデルをどう変えるか、ということではありますが、今後、BRAVIAやブルーレイプレーヤー、その他のデバイスで、PlayStationのストリーミングを楽しんでいただくためのサービスを展開するということも十分可能だと思っています。Gaikaiの買収はSCEが行ないましたが、SCE単独で終わるとはまったく考えていません。むしろソニー全体で利用します。
ただし、そこには優先順位があり、まずはSCEのゲームビジネスで生かしてもらい、他にはそれから、ということになるかと思います。
中略
ちょっと歴史を振り返りますと、今はPS3も、やっとコンソールの中では良かったですね、とご評価いただけていますが、私が日本に戻ってきた2006年・2007年頃は、PS3は苦戦していました。その時も「プラットフォームビジネスは、5年・10年で振り返って評価しないといけないですね」とお話ししてきました。Vitaについても、予想しているレンジの下の方ではではあるんですが、まだまだこれから、いかに大きなプラットフォームに育てるか、5年後振り返って、「PSPのように成功したプラットフォームになったね」と言えるように育てていかなくてはならない、と思います。
長くなりますので引用は程ほどにしますが、ゲーム部門以外でも実に面白い。平井社長のビジョンが垣間見える読み応えがあるインタビュー記事です。
ソニーが考える次世代コンピュータエンタテインメントは過剰な性能向上でも、新たなギミックでも無いのかも知れません。次世代ゲーム機が純粋なゲームフォーマットとしてのみ存在するならば、PS3との互換性を用意する事で次世代機への「移行」を促さなければ話にならないでしょう。しかし「PS3 or PS4 or PSVita」を所有する人を「プレイステーションユーザ」として考えるならば話は変わってきます。
その中で現行機PS3はこれからも存続し続ける事になりそうです。既に7000万台以上が普及している「PS3」、そして更に快適でパワフルな環境を提供する「次世代PS」の両面から新しいプレイステーションビジネスはスタートするのでしょう。テレビ同様に、PS4単体でのシェア争いを無意味なものと考えているのかも知れませんね。
その「新しいプレイステーション」という概念の一端が今年のE3でどこまで発表されるのでしょうかね?俄然E3に対する興味も膨れあがってきましたが、それでもやはり新コンソールとしての性能にも期待したいですよね。
そしてソニーらしい高い質感のデザインにも期待したいものです。PS3もモデルチェンジを繰り返す事で随分と安っぽくなってきました。仕方ない部分もありますが、それだけにロンチモデルを購入する価値というものがあるものなのです。
余談ですが、「地獄の軍団」不振の腹いせにVitaを扱き下ろしていたエンタースフィア・岡本さんが今回のAVWatch記事をリツイートしていますが、コメントが欲しかったですねぇ。「意義を感じない」ぐらいは書いても良いんじゃないかな(笑)
ソニー・平井社長が見据える4K、TV、PlayStationの今後 -AV Watch av.watch.impress.co.jp/docs/news/2013… @avwatchさんから
— 岡本 基さん (@obakemogura) 1月 9, 2013