ps4logoPS4についてソニーの幹部が興味深い発言をしていますのでご紹介。





PS4 Is 'Not A Successor' To PS3 But 'An Addition To The Family' - NowGamer

ソニーの中東ゼネラルマネージャーのFisser氏はPS4がこのエリアで「非常にポジティブ」な反応を得るだろうとし、この次世代機に対する期待を語った。

「PS4は新しいPSファミリーに加わるもので、PSPとPSVitaのように全く新しいゲーム体験を提供します。」とし、「PS4がPS3の後継機では無い」事を付け加えました。


別段PS4やゲーム業界に限った話ではありませんが、インタビュー等からまろび出てくる情報の価値を決定づけるのは「発言者のポジション」です。

PS4に関する情報なら、マーク・サーニー氏、吉田修平氏、マイケル・デニー氏がトップスリー、そしてアンドリュー・ハウス社長、ソニー平井社長を含めた5名以外の「幹部発言」に正確な情報は期待していません。(SCEJAの河野プレジデントは開発部隊と近い事もあって微妙なところですが・・・)

ソニーのフランスは適当な発言を振りまくことで有名なボスが君臨していますし、中東ゼネラルマネージャーがどこまでPS4の本質、そしてプロモーション戦略の進捗を把握して発言しているのかどうかは怪しいところです。とはいえ、全世界のゲームファンから言質を取られる訳ですから面倒くさいですよね(笑)

さて、そのあたりを頭に入れた状態で書きます。

前述した5名に関しては、PS4の全貌が明らかにされていない状況で「ネガティブ」に受け取られがちな項目については慎重にコメントしています。

そのような中で「どこまで把握しているのかは怪しいけど、中途半端に影響力だけはある」という実に面倒くさい(笑)立場のFisser氏が語る「PS3の後継機ではない」という発言は実に意味深です。

真っ先に「PS3後継機としての資格が無い」と受け止められてしまいがちです。

その事を裏付けるのが「PS3アプリの互換性放棄」という確定情報です。

2月の「PlayStation Meeting 2013」で明らかにされた「ネガティブ」な情報は、「クラウド対応」によってフォローされる事が同時にアナウンスされていますが、「PS3互換機としての実用度」に不安がある事を指し示しているのでは?と思われても仕方ありません。

レイテンシ的な要因やラインナップ的な要因、下手をするとロンチではPS3クラウドが未実装の可能性すら予想できます。不安要素は山のようにあります。

残念ながら、「PS4は新たな家族だ、置き換えるものでは無い」という発言にポジティブな印象を持つ人は少ないでしょう。「PS4とPS3でHDMI端子を二つ使うのか?」「PS3の調子が悪くなってきたのに・・・」と考える人もいるでしょう。

好事家の部屋ならともかく、リビングにゲーム機を複数置く事に難色を示す家庭も少なくないはずです。

重ねて、ライバルの次世代XboxにはXbox360互換性を備えるというリーク情報もまろび出ています。価格で優位に立ち、互換性まで持たれてしまっては、若干の性能差なんて消し飛んでしまうでしょう。

ゲームファンの一人としてPS4の性能や可能性に期待しているのは間違いありませんが、「PS3後継機」としての側面を求めているのも事実なのです。



これからの2ヶ月の間にXbox720発表イベント、更なるPS4イベントが実施されてからE3に突入するのでは?と噂されています。E3では任天堂も世界中を驚愕させるようなWiiU独占タイトルを用意してくるはずですし、ゲーム機戦争は一番面白い時期に突入したようです。