100aaaビジネスジャーナルに掲載された記事が話題を呼んでいますのでご紹介。





据え置き型ゲーム機は「絶滅危機種」ソニーが命運賭ける「プレステ4」も市場から無視(1/2) | ビジネスジャーナル
今や家庭用ゲーム機メーカーのライバルは他社のゲーム専用機ではなく、スマホやタブレット端末なのである。短時間でゲームを楽しむユーザーが増えるなか、専用機は総崩れである。米国のアナリストの間では「任天堂のWii(ウィー)やソニーのPS、米マイクロソフトのXboxのような2~3万円もする据え置き型ゲーム機は『捨てられたおもちゃの島』行きの運命にある」との見方をする人が多い。
(中略)
 据え置き型ゲーム機が売れないのは、ライバルの任天堂も同じだ。昨年末、満を持して投入した据え置き型ゲーム機の新機種「Wii U(ウィーユー)」の販売は振るわなかった。初代Wiiの発売当時に消費者の間で巻き起こったブームの夢よもう一度ともくろんだが、Wii Uの年末商戦は予想外の不振に終わった。Wii Uは当初550万台の販売を見込んでいたが、3月末までの販売予想を400万台に引き下げた。

 以前は、発売と同時に爆発的に売れた。ソニーはPS(発売94年)を1億240万台、PS2(同00年)を1億5500万台、PS3(同06年)を7000万台売って、大ヒットを飛ばしてきた。だが、それは過去の栄光でしかない。1億台売る商品は、もはや出ないといわれている。

 今日、据え置き型ゲーム機は絶滅機種。携帯型ゲーム機はスマホに死亡を宣告された。家庭用ゲーム機の販売の終了説が、公然と語られるようになっている。


ビジネス系サイト定番の「ゲーム専用機絶滅論」はスマホやタブレットの躍進と同義です。

海外はPachter氏をはじめとして徹底的に携帯ゲーム機市場を「オワコン」扱いする事が多いのですが、日本の場合は3DSが好調と言う事もあって「据え置き絶滅論」という方向に持って行く事が多々あります。まぁその際にはどうしても任天堂Wii Uに触れなければ不自然になりますから、国内メディアは控えめですけどね(笑)それだけに今回の記事は少し「どぎつい」印象を受けました。

私は、この手の「何かを持ち上げる為に何かを貶める」という記事については、ライターさんのスタンスを確認しながら読むようにしています。特に、今回のように(文=編集部)といった感じでライター名が記載されていない場合は極めて過激になりがちですので、読んでいてそれなりに面白かったりします。

ただ、メディアが「真実を伝えるもの」だと思った事は少ないのですが、さすがに「意図が見えすぎる」記事の場合は書いているライターや編集部の品性を疑います。この程度の内容でも感化される一般読者が存在するのかどうかは怪しいところ。


とはいえ、「ゲーム専用機」に限らず、スマホやタブレットの躍進に限らず、現代人の限られた自由な時間を多種多様な娯楽が奪い合おうとしているのも事実。その「娯楽」が全て有料という訳では無いのですから、コンテンツ企業も頭の痛いところです。当然の話、ユーザは無料や安い方に流れますからね。

ソニーもマイクロソフトも、そのあたりを頭に入れた上で自社の強みを活かす方向でビジネスを展開してくるはずです。その方向が例え自分自身が望まないものであったとしても最後まで見届けたいものです。