se先日SCEカンファレンスで発表された「ファイナルファンタジー15」と「キングダムハーツ3」のXboxOne対応が発表されていますのでご紹介。







【速報】『ファイナルファンタジーXV』と『キングダム ハーツIII』はXbox Oneにも対応決定【E3 2013】 - ファミ通.com

先日のソニー・コンピュータエンタテインメントのカンファレンスで発表されたプレイステーション4用ソフト『ファイナルファンタジーXV』が、Xbox Oneにも対応することが発表された。

 Xbox Oneに対応することについて、“ファイナルファンタジー ブランディング ディレクター”橋本真司氏は、DirectX 11で開発されている『ファイナルファンタジーXV』は、DirectX 11を採用する両機種へのポーティング(移植)が容易にできるためと、とその理由を明かした。

という事で、先日の記事では「殆どの噂が的中した」と書きましたが、PS4独占という情報は見事に外れていましたね。まぁこれが噂の噂たる所以ですし、面白さでもあります。

そして「FF15」と「キングダムハーツ3」を次世代マルチにする事に関して野村氏がインタビューに答えています。



PS3 DOMINATER様がインタビューを取りまとめていますので、一部を抜粋します。なお、全文はリンク先からどうぞ。

FF15 野村哲也氏インタビュー
・ヴェルサスの構想が壮大になり、発表から1年後にはナンバリングにしてはどうかと会社のほうから言われていた
・2年前くらいから次世代機の話が出始め、1年前には正式に次世代機にしようと決まった
・DirectX11で開発しているので基本的にこれに対応しているハードなら移植可能
・DirectX11で開発しているので次世代機でのクオリティはハードの性能によって変わってくる
・どちらがオリジナルに近いハイクオリティなものになるかはハード性能次第。
・CSに合わせてないのでどちらのハードが足を引っ張るとかはない
・DirectX11に対応しているハードならなんにでも移植は検討する。

動画を見て頂ければ判りますが、野村氏も色々と言葉を選んで慎重に発言していますね。独占と発表していたのに改題してハードを変更すればマルチにして良いのか?そんなレトリックが通用するのか?という声を予想しての対応だと思われます。

でも、このあたりはスクエニの経営判断でしょうから野村氏が責められるのもどうなのかな・・・とは思います。マルチで当然の時代ですし、サードのワールドワイド向けタイトルで独占というのは色々な意味で自然な流れではありません。それこそXboxOne「デッドライジング3」のように販売権を抑える必要があるでしょう。

しかし、今回の発表された内容の焦点はFF15やKH3がXboxOneに発売される事ではありません。

『ファイナルファンタジーXV』に関する質疑応答も スクウェア・エニックス“SQUARE ENIX -THE FUTURE-”リポート【E3 2013】 - ファミ通.com
Q 『FFXV』と『キングダム ハーツIII』のWii Uへの対応
A いま制作に使っているのはDirectX11なので、このツールで動かないと、現実的にはきびしいと思います。

上記の野村氏インタビューでも語っているように、FF15とKH3は「DirectX11」で開発されているとの事です。要するにハイエンド向けのアセットから各CS機に落とし込むというやり方ですね。

そして、「性能が低い方に合わせる」わけでもなく、「性能が高いハードなら、より良く見える」可能性を野村氏も強調しています。これはXboxOneがBDを採用した事も可能性を底上げしたと思われます。ディスク分割や圧縮の配慮が不要になりますから。

そしてファミ通.comのインタビューにも掲載されているように、「DirectX11」で開発する事によってWii Uを先頭とする旧世代機を省いています。少なくとも、スクエニにとってはDX11が動作する事が「次世代機」の最低条件なのでしょう。

とはいえ、まだまだ最終的にはスクエニがビジネスを考慮してPS3/Xbox360あたりで発売する可能性もゼロでは無いのでしょうが、現時点の「次世代機独占」をとりあえずは英断としておきたい。

あくまでもゲームを「作品」として見るならば・・・ですが、各々のハード性能を十分に引き出す作品作りさえ心がけて頂ければ次世代機マルチを否定する理由は無いでしょう。自身が所有する次世代ハードで満喫すれば良いのですし、次世代ハードを持っていない人は・・・買えば良いだけの話です。買わずに旧世代機でピコピコして満足するのも本人の自由なのです。