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先週は「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」が発売された週です。ネットでは様々な意見が飛び交う「話題作」ですし、当ブログでもジョジョASBを取り上げた記事が人気でした。

残念ながら色々と忙しくてプレイする時間があまり確保できていないのですが、FF14と並行してちょろちょろと遊んでいます。私はSSD搭載機でプレイしていますので、ロードが気になることは無いですねぇ。まぁロードのためだけにDL版をオススメする気にもならんですけど。

私は「ジョジョASB」に関しては発売前から「対戦格闘ゲーム部分に期待してはいけない」と何度も書いています。そのあたりはGWの体験会でも直感しましたし、そもそも「対戦格闘」開発に手慣れていないCC2にそこまで期待していません。松山氏の「ジョジョゲー」というエクスキューズをどのように受け取るかは人それぞれです。

人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」がガッツリとアニメ化されているのは発売時点では1部と2部だけですし、3部以降のキャラクターが人気声優のボイス付きで暴れまくるのを原作ファン心理で楽しむゲームだと認識しています。暴言を承知で書くならば、もはや既に「自分が操作する」事のプライオリティも低いのです。

「殆どの作品がアニメ化される前だからこそ成立するデジタルコミック、デジタルフィギュア」のようなものだと考えた方が良いかも知れません。まぁ本作を購入した数十万人の人が納得しているかどうかは判りません。


疑問に感じる事があります。

「ジョジョの奇妙な冒険」をゲーム化するにあたり「何故対戦格闘ゲーム」というジャンルを取ったのか?という事です。対戦格闘の基本はタイマンバトルです。しかし「ジョジョの奇妙な冒険」という作品をある程度読んでいる人ならばお判りでしょうが、タイマンバトルは意外と少ないのです。むしろスタンドバトル展開になってからはタイマンに至るまでの展開の方が作品の肝だったりします。

そして「対戦格闘」というゲームジャンルが極端にコア寄りで市場が閉塞気味だという事を忘れてはいけません。国内なら人気ブランドでも10万本規模のゲームジャンルなのです。「ペルソナ4U」は国内だけで20万本というヒットを記録していますが、ペルソナ人気でブーストしていますし、ゲーム制作は実績があるアークが手がけています。

要するに「格闘ゲームだから」で売れる時代ではありませんし、むしろ「格闘ゲームだから買わない」という人もいるかも知れません。一番気の毒なのは「格ゲーだから」という理由だけで購入した人達です。

CC2松山氏の「格ゲーじゃありません、ジョジョゲーです」といった1年前の発言を丁寧に覚えている人がどれだけ存在するのかも怪しいですし、そのようなエクスキューズが通用するような相手ではありません。

とまぁデメリットだらけ?にも感じてしまう「格闘ゲーム」というジャンル選択をした真の理由が語られることは無いと思いますが、実際には開発の手間やコストに依るものでしょう。

例えば、人気のジョジョ3部のクライマックスはエジプトの街中を再現してオープンワールド風のステージに仕立てた方がファンも喜ぶでしょうが、開発期間やコストを考えただけで気が遠くなりそうです。しかも他のパートでは使い回しが出来ないのです。このあたりを考えると「格闘ゲーム」スタイルに丸め込んでしまうのが現実的だと言う事も理解出来ます。

まぁせっかく人気キャラクタを多数モデリングしているのですから、イベントシーンに力を入れていればもう少し評価は変わっていたのでしょうが・・・。

「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」は最初から毀誉褒貶が運命付けされている作品だったのでしょう。バンナムやCC2の予想以上に盛り上がりすぎたのかも知れません。

あ、私はブログを書いている隣のモニタでCPU対戦をチラ見しています。観戦しているだけなら結構楽しいんですよ、このゲーム(笑)

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