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任天堂「イノベーションのジレンマ」を打破する"捨て身"の生存戦略 復刻版ファミコンは売れているけれど...(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース


マーケティング企業に変身する?
 任天堂はゲーム会社であり、コンテンツ企業ではない。したがって、同社がディズニーのように振る舞うというのは現実的にかなり難しいだろう。

 だがポケモンGOのように、オープンなプラットフォームで、従来にはなかった形でゲーム・ビジネスを展開し、そこを基盤にキャラクターを開放していくという戦略は描けそうだ。

 しかもポケモンGOのようなスマホ・ベースのゲームは、人々の行動履歴を使って販促と結びつけ、巨大なマーケティング・ツールとして活用できる可能性も秘めている。任天堂がキャラクタービジネスとゲームを基盤にしたITマーケティング企業に変身することは十分に可能だ。

 だがそのためには、創業以来の伝統であるハードウェアと決別しなければならない。皮肉にも、復刻版商品である「ニンテンドークラシックミニ」は大ヒットとなっている。

 顧客の声を素直に聞けば聞くほど、従来路線を継続した方が、低リスクで確実な収益を生み出すことができる。まさに任天堂は、イノベーションのジレンマに直面しているのかもしれない。

 かつてIBMが同社の主力ブランドであったノートパソコンのThinkPadをレノボに売却したように、任天堂がハードウェア部門を外部の企業に売却し、現在保有している1兆円近くの資金(有価証券など含む)と合わせて、マーケティング・ビジネスへの転換を表明したとしたら、市場はどう反応するだろうか。

 筆者は密かにその日を楽しみに待っている。

加谷珪一:経済評論家
仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。
野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。
その後、コンサルティング会社を設立し代表に就任、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。

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経済評論家が語る任天堂の未来。確かにユニバーサルとの協業とかキャラクタービジネス強化はそのあたりの布石にも感じるのよね。Wii時代のようにハードウェアでぼろ儲け出来る時代は終わってますし、「脱ハード」は選択肢として用意しているはず。

まぁ、まずはニンテンドースイッチの全貌が発表されてからですよね。個人的にはかなり期待しているハードですし。