ニーア オートマタ






「ニーア オートマタ」をクリアしていたので、今更ですけどネタバレ無しの感想をサックリと。

良かった点

・ヨコオ節全開の魅力的な世界観&ストーリー
・素晴らしいサウンド
・圧倒的なアート
・スタイリッシュなアクション
・難度低めでアクション苦手でも楽しめる

ヨコオタロウ作品らしいストーリーや世界観は文句なし。色々と言いたいところも含めて文句なし(笑)「良かった」要素の中で最も感動したのは音楽。ここ数年で最も私の心に響いたサウンドトラックかも。それ以前でパッと浮かぶのは2014年の「アルノサージュ」だけど、コチラはボーカル曲の印象が強い。

アクションに関しては引退手前の私でもなんとか最後まで楽しめた。「歯ごたえが無い」と感じる人は難度を上げれば大丈夫。

良くなかった点

・PS4 Proでも今ひとつなパフォーマンス
・シューティングの比率が高い
・特にハッキングミニゲームは多すぎる上に退屈
・ストレスを与えるマップ・フィールド

本作のプレイ中は欠点が気になりました。「良かった」で取り上げたアクションバトルもPS4 Proですらパフォーマンスが低く、フレームレートの悪さでテンポを大きく失っていました。

そしてアクションパートの半分近くを占めると思われる(時間は計測していないが)シューティング要素は大きなマイナスポイント。飛行ユニットでのシューティングは腐すほどではないものの単調で「まーたこれか」とため息。そしてハッキングでのシューティングも「またこれか」とゲンナリ。ハッキリ言って苦痛でした。

アクションバトルでもポッド頼みの場面もあるし、アクションゲームと言うよりシューティングゲームを遊んでいる感覚でした。

あと、フィールドのビジュアルは美しく探索も楽しいのですが、旧世代ゲームのような「見えない壁」が気になりました。マップで確認しても通れそうなのに通れない場所が多くてイライラ。このあたりは先に「Horizon Zero Dawn」をプレイしたのも影響しているかも。


まとめ

とまぁ欠点が目立つ本作ですが、美点やクリア後の余韻を考慮したいわゆる「加点方式」なら10点。しかし「減点方式」なら5点。

なんとなく昨年末にプレイした「人喰いの大鷲トリコ」に近いのかも。トリコもプレイ中は操作性や不親切なパズルにイライラすることも多かったのですが、時折見せるダイナミックな演出や見惚れるような美しい映像、そしてストーリーの素晴らしさが心に残りました。

これは直前にプレイした「Horizon Zero Dawn」とは真逆で、Horizonのプレイ中はひたすら楽しかったものの、悪い意味でハリウッド並のストーリーが足を引っ張ってクリア後は記憶から薄れつつあります。

やはりゲームにストーリーは重要。

というかストーリーや演出がしっかりしていたら他は不要なんじゃね?とすら最近思うぐらい。アクションゲーム否定でゴメン(笑)

本作で一番驚きなのは、カルトゲームのポジションを保ちつつメタスコアやユーザスコアで89/9.0点と高評価を獲得してるところ。制作側も驚いたんじゃなかろうか(笑)旧作よりプロモーションには力を入れていますが、作品内容に「より多くの人に遊んでもらおう」と媚びた部分は少ない。後は欧米セールスが順調なら「ニーア」の新作にも期待できるでしょう。7年後かもですけど。

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