売れ筋ランキング





その購入ボタンを押す前に 知っておきたい「売れ筋ランキング」の中身 (1/2)


今回は、現在よく指標として使われている3つのランキングについて、その集計方法の特徴と、割り引いて考えなくてはいけない点を紹介する。

BCNの「BCNランキング」
多くのメーカーは同社からBCNランキングのローデータを購入してマーケティングに活用しており、そこではJANコードごとの実数も開示されているため、実際にはPOSを通過していない数字が加算されるといった不正はまずあり得ない。そうした意味でも、販売数の実態を最もよく表したデータと言える。

価格.comの「売れ筋ランキング」
同サイトは直接的に販売を行っておらず、販売サイトへ送客しているだけなので、どうやって売れ筋を把握しているのか、不思議に思う人もいることだろう。

 同社によれば、「各製品情報ページの閲覧回数と価格.comに掲載している店舗のアフィリエイト実績を基に集計したもの」であり、「価格.comに登録のある全ショップの売上データに基づくものではない」という。事実上、製品ページを見て「ショップの売り場へ行く」ボタンをクリックした数値が基準になっていると考えられる。

 つまり、「売れ筋=実際に売れた数ではない」ということから、POSを通過した時点で初めてカウントするBCNランキングとは大きく異なる。仮に「ショップの売り場へ行く」ボタンをクリックした後に離脱するユーザーの割合がどの製品もおおむね同じであるならば、製品同士の比較には役立つだろうが、それもあくまで「その製品を買いたくなったユーザーの数」の比較でしかない。

Amazon.co.jpの「Amazon売れ筋ランキング」
このランキングはあくまでも「Amazon.co.jpのみ」に限定されており、複数の販売店のデータを集計した前述の2つとは全く性格が異なる。とはいえ、Amazon.co.jpは国内ネット通販の最大手であり、2位のヨドバシカメラに大差をつけていることから、リアル店舗およびメーカー直販サイトを含まないネット上での売れ筋に限定すれば、あえて他社を合算する必要がないほどの信頼性だ。この売れ筋ランキングと、同じくAmazonの新着ランキングを日々チェックし、一喜一憂しているメーカー関係者も多い。

 もっとも、Amazon売れ筋ランキングは具体的な販売数やシェアが開示されていないため、「おっ、こんな製品が売れているんだな」という大枠での傾向を見るには重宝するが、マーケティングデータとしての効果は限定的だ。例えば、前日はランキング1位だったある製品が翌日には2位に下がっていても、より売れる製品が出現したというだけで、販売数量はむしろ前日より増えている可能性もある。

全文を読む


ゲームではアマランことAmazonランキングが話題に上がりますし、業界人もアマランをスクショでツイートすることも少なくない。まぁ1時間スパンで更新されるので、すげー瞬間風速的な流れもありますけどね。

ここでは触れていませんけど、当ブログでも常連のTSUTAYAランキングも本数が判りませんよね。タイミングも月曜日午前という事もあってゲームファンとしては水曜日のメディクリ発表前に色々と推測出来るのが楽しみでもあります。