任天堂株





Wiiの夢よ再び? Switchバブルに沸く任天堂株「PER100倍」の危うさ=栫井駿介 | マネーボイス


・任天堂の株価が大きく上昇、「Wii」が大ヒットを記録した2008年以来の高水準。時価総額は5兆円を超えた。牽引しているのは「Nintendo Switch」への期待

・一方で、上昇を続ける株価はPERにして100倍近く、他にないほど割高な水準です。一般的なPER水準は15倍程度であり、成長企業でもせいぜい30倍程度です。普通に考えて100倍というのは常軌を逸している。PER100倍を正当化するには、それだけ利益が伸びなければならない。PER30倍だとしても、純利益は1,700億円必要です。今期の純利益予想450億円の4倍近い水準。

・Wiiが世界的な大ヒットになった2008年度には純利益2,800億円を記録し、時価総額は一時10兆円を超え、この時のPERが単純計算で35倍。つまり、SwitchがWiiのような大ヒットとなるなら、現在の株価も正当化できる可能性がある

・Wiiのヒット要因は「普段ゲームをやらない人」の需要を取り込んだこと。現段階でSwitchにその要素を見出すことはできず、結局「ゲーム好きのためのおもちゃ」の域を抜けるのは難しいと考える。また、Wiiの時はまだスマートフォンやタブレットが普及しておらず、ゲームをするにはゲーム機を買うしかなかった。

・仮にSwitchがWiiのような空前の大ヒットになるにしても、結局長続きしないと考えます。いくらSwitchが売れても、Wiiがそうであったように、やがて需要が一巡して再び減収に転じてしまうでしょう。


・1年前も「ポケモンGO」のヒットで盛り上がったように、任天堂は投資家の期待を創出しやすい銘柄。株価上昇に追い討ちをかけているのが、好調な株式相場。金融緩和でマネーが溢れる中で、株価は高止まりし、投資家は新たな材料探しに奔走しています。任天堂はその格好の的になった

・ここに不吉なジンクスがあります。任天堂株が過去最高値をつけた約1年後にはリーマン・ショックが発生し、株式市場は悲惨な状況となりました。直接的な関連性はありませんが、相場の「浮かれ度」を測るにはちょうど良い目安かも知れません。

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

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反応


確かにswitchがWiiの様に一般層を巻き込める要素は弱い。 でも安定志向に向かわず新たな需要の発掘に邁進するのが任天堂の良さ。

任天堂は、エロ・グロには決して逃げず、親も安心して子供に遊ばせられる 万人に受ける"良質"なソフトを作り続けている数少ない企業だと思う。 switchの成功を祈る

弾けて死ぬという意味ではバブルには違いない そもそもWiiは「ゲーム機のビジネスモデル」としては失敗もいいとこだったけど

なんかアナリスト様が冷静に分析すると気持ち悪い(笑)投資家を煽って買わせるのがアナリストの仕事だと思っているし。

今の株価上昇は確かにバブル的なのかもですけど、スイッチが2000万~3000万ぐらいの台数で、自社ソフトを定期的に発売して、そしてスマホアプリで健全な利益を確保出来るならWiiクラスの1億台は不要だと考えているのよね。