スマホと指





少年ジャンプ編集部、騒然 「スマホと指で描いた漫画」がルーキー賞 新人漫画家あつもりそうさんの素顔 (1/4) - ITmedia NEWS


 スマートフォンだけで描いた漫画が、集英社の漫画賞を受賞した――ある日、そんな“事件”が週刊少年ジャンプ編集部を騒がせた。

 それも、タッチペンなどは一切使わずに指だけで描いたというから驚きだ。現在20歳の新人漫画家あつもりそうさんは、『あなたが恋と言うのなら』で、「週刊少年ジャンプ」主催の「矢吹健太朗 漫画賞」で2016年に奨励賞を受賞した。

あなたが恋と言うのなら - 少年ジャンプルーキー



選考をした編集部もまさかスマホで描いた作品だとは気付かず、その後の打ち合わせの何気ない会話で、初めてその事実を聞かされて衝撃を受けたという。

(中略)

あつもりそうさんインタビュー

・最初は紙とペンでイラストを描いていたが、美術部の友人はみんな「スマホで絵を描いていた」。「ペンを使っている子もいたけど、指で描く子が多かった」「みんなと言っても、僕の周りの人たちだけかもしれません。自分にもできそうかもと思って挑戦してみましたが、全然無理だなと……。それからはしばらくスマホでは描かなかった」

・母親からワコムのペンタブレット「Intuos」を買ってもらった。しかしデスクトップPCが家族共用だったため、自由にPCを使うこともままならない。結局1~2枚のイラストを描いただけで、ペンタブもホコリをかぶってしまった。

・再び手に取ったのが紙とペン。「高校1年生くらいから漫画らしきものは描いていて、未完のものも含めて4作くらい描きました」。その後もイラストは高校卒業まで描き続けた。

・浪人生時代の夏、19歳のときに、「矢吹健太朗 漫画賞」「うすた京介 漫画賞」「松井優征 漫画賞」を見つけ、「これだと思った」 「とにかく勉強が嫌だったので、漫画賞に応募しようと思った。母親にもそれとなく伝えたのですが、浪人生ということで堂々と漫画を描けなかったので、自室でスマホを使って描き始めた」「前に挫折してから少し間も空いていたので、何か描けるような気がして、実際にやってみたら描けるぞと(笑)」。

・地道な努力を続け、『あなたが恋と言うのなら』は見事「矢吹健太朗 漫画賞」で奨励賞を受賞した。大学受験にも成功し、新たな生活を送る今も、彼は漫画を描き続けている。

・“スマホで描く漫画家”は事実上引退となった。彼は今、大学の授業で必要になったノートPCと、眠らせていた板タブ、漫画制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」という環境で絵を描いている。 「もうスマホでは描きません。読者にとっては何を使って描こうが関係ないですし、PCで描いた方が全然速いですからね」とあつもりそうさんは笑う。

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反応

とうとうibisPaintで漫画の賞取る人出て来たか

色々なやり方があるのだと、感心する

「美術部の友人はみんな「スマホで絵を描いていた」。」…スマホで卒論書く時代だし

さすがにスマホは効率悪いだろうけど、将来は指とタブレット(ペンじゃない方)の職業漫画家も出てくるかもね。