Wattam






2014年頃に発表された高橋慶太氏の新作「Wattam」が久々に動き出すようです。

電撃 - 【電撃PS】高橋慶太氏制作のゲームはまもなく公開!? 電撃PS掲載コラム全文掲載
今年はPAX Westで何か出展予定です。

 2年振りのシアトル。今つくってる例のあのゲームのプレイアブルデモです。これがあったので今年は自分だけ日本に帰れなかったのです。このコラムを書いてる時点のデモの完成度は60%弱。

 さて、どれだけのクオリティのものになるかちょっと心配ではあるんだけど、頑張るしかない。2年前のデモの時点でまあまあ出来てた風なのに、なんでこんな時間にがかかっているのか不思議に思う人が、この広い世界に数人くらいいるかも知れません(自分自身もその内の1人)。

 なぜかと言うと、2年前のPAX終了後、一旦ゼロからつくりなおしているからです。前のコラムでもちょっと触れた記憶があるけど、2年前のビルドは所詮プロトタイプの為のものであり、本当に実現したいことを実装するとなると拡張性や信頼性が全く足りなかったのです。

 あと、遠い昔のようだけど、当時はUnity4でつくっていて、途中で5へとメジャーアップデートを果たした訳だけど、そのお陰でツギハギだらけでみっともないコードになったのもゼロからつくり直した1つの理由。

 いっそのこと、そのタイミングでエンジンも変えておけばよかったと思わなくもないですが、そこは後の祭り。とにかくそこから再度発表できるなんて、まるで夢のようです。

 デモビルドですらまだ完成していない今、実際のゲーム本体がいつ完成するかもまだハッキリとは分からないけど(スケジュール上の目標はあるけど)諦めずにつくり続けていて良かったとおもいます。色々あったけど本当にラッキー。

 つくりなおす機会を得たことも本当にラッキー。そのまま何もなく順調に進んでいたら、不安定な土台で拡張性のないまま開発を続けないといけなかったかも知れません。不幸中の幸いではないけど、そういう意味でも本当にラッキー。

 さて、PAXに向けて許せるレベルのクオリティのビルドが出来れば良いんだけど、、、どうなることやら。最近、PAXなんて通過点であってゴールではない、と自分を励ましながら無意味に肯定することが増え気味。それはもちろん今の仕上がり具合に不安があるからに他ならないんだけど。

 デモ以外にもトレイラーも準備しているのですが(本来はE3用に準備していたもの)、それもまだ完成してない。ありがたいことに今回はトレイラー専門の会社に手伝ってもらっていて、自分らの作業は原案と監修だけ。

 自分達でつくっていた前回までと比較すると、比べものにならないくらい作業が少ないんだけど、それでも上がってくる成果物のレビューとフィードバック、そして確認のためのスカイプミーティングと、デモに集中したい自分らにとってはそれなりに時間が割かれてしまう事に。

 ああ、自分はなんて贅沢なことをほざいているんでしょうか。こんなこと、望んでも簡単に出来ることではないですよね。とりあえずはPAXという通過点(しつこい)に向けて粛々と作業するだけです。


という事で9/1より開催されるPAX Westで久々にお披露目される模様。最近は電撃PSのコラムも読んでなかったなぁ。

コチラは2014年12月に公開されたアナウンストレイラー



ソニーのサンタモニカスタジオとタッグで開発だよね。ソニーも相変わらず気が長いというか・・・この人に時間を与えたらこうなる(笑)