カスラックさん





有名ミニシアター、JASRAC値上げ案に疑問も 「ヨーロッパとは事情が違う」

東京・渋谷の映画館「シアター・イメージフォーラム」に話を聞いた。インタビューに応えてくれたのは、ディレクターの山下宏洋さん。日ごろの上映作品の選定や映画祭「イメージフォーラム・フェスティバル」のプログラム編成などを担当している。

――JASRACの発表をどのように受け止めましたか。
音楽の作曲家の方々が問題がある認識されて声をあげているのであれば、劇場・映画館としても耳を傾けなければいけませんし、話し合う必要があると思います。

ただ、ヨーロッパ各国が1~2%だから、日本もそうすべきだ、というのは違うのではないでしょうか。

ヨーロッパと日本では映画をめぐる文化・経済の環境が異なります。欧州は映画を「文化財」ととらえ、保護しようとする意識が強い。

文化の多様性を重視する土壌が根付いており、映画配給や上映に対する公的支援もあります。

一方、日本では映画製作への支援はあっても、劇場への助成というのは聞いたことがありません。

背景事情が異なるところに、一律1~2%という数字を当てはめるのが妥当かどうか、考える必要があります。

――JASRACは段階的に上映使用料を引き上げていくことを主張していますが、仮に1~2%となった場合、どんな影響が予想されますか。
日本のアート映画はメジャー系の映画に比べて、配給・上映にかかるコストが非常に高い。商業的には難しくても価値ある映画を、ギリギリのところで上映しています。

1~2%とはいえ、カツカツでやっているなかでは大きな経費になってくるでしょうね。シネコンはポップコーンやコーラ、ビールなどの収入もありますが、ウチは食べ物禁止なので、そこで稼ぐこともできません。

それでも東京都内は、ありがたいことにミニシアターに来てくださるお客さまが一定数います。地方は特に大変でしょうし、場所によっては耐えられないところも出てくるかもしれません。

また、一部ではチケット代が上がるんじゃないか、という声も出ています。

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大ヒット作品ならまだしも、中途半端な売上げでは劇場側の負担が増えそう。かといってマイナー作品の方が高いってのも変な話だし、難しいところだよなぁ。