ネットカフェ難民





松本人志「ネカフェ難民は、ちゃんと働いて」発言に足りなかったもの(大西 連) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

東京都の調査では、ネットカフェ難民の人のなかで、正社員の人は約4.5%、派遣で働いている人が34.7%、契約社員が4.4%、パート・アルバイトの人が35.5%、自営業者が5.2%となっている。仕事をしていない人(失業中・休職中)が13.5%となっています



ここから、ネットカフェ難民の多く(9割近く)が働いていることがわかります。

また、現在フルタイムで働いている人は44.1%に及び、派遣労働者に関しては88.9%、契約社員に関しては81.3%がフルタイムで働いています(同報告書44ページ)。

「ちゃんと働いている」という言葉の定義をどう考えるかは難しいのですが、ネットカフェ難民の大半が働いていて(残念ながら非正規雇用などの不安定な働き方ではあるものの)、しかもフルタイムの人も少なくはないということから、ネットカフェ難民が「ちゃんと働いていない」とは言えないのではないか、と思います。
(中略)

ネットカフェ難民の人の多くは低いとはいえ、収入はあります。

では、なぜ、アパートを借りたり、収入アップを目指した就職活動など安定的な生活に向けたアクションを起こしたりできないのでしょうか。

まず、なぜアパートを借りることができないのか。

アパートを借りるには、敷金礼金等の初期費用、保証人(保証会社利用の場合はその費用)、安定期な収入(大家さんからしたら低収入や不安定な就労状況は心配)、身分証明(住所があることなど)が必要です。

ネットカフェ難民状態で、上記のすべてをそろえることができる人は稀でしょう。特に最も懸案となっているのは初期費用で、実際に、「アパート等の入居に必要な初期費用(敷金等)をなかなか貯蓄できない」と回答した人が62.8%いました

(中略)

次に、収入アップを目指した就職活動などをできないのはなぜでしょう。

当然ながら、例えば、正社員などの安定した仕事につくためには給料が出るまでの生活費を何とかできる、という条件が必要です。

例えば、正社員の仕事に応募したとして、面接を経て採用され、最初に給料が出るのはいつでしょうか。場合によっては、末締め翌月末払いなどだと、2ヵ月近く給料をもらえないことになります。

すると、当然ですが、その期間の生活費を貯蓄とまかなえないと良い仕事があっても応募できない、ということになります。

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反応

ネットカフェ難民は深刻な問題ですが、社会問題として可視化されているのは一歩進んでいます。ネットカフェがない田舎だとネットカフェ難民相当層の問題は隠蔽されていますので。

家賃の高い東京から出て行けという話ではなく?

ネットカフェ無い地域多いから都市部に集まるしな?

ネットカフェ難民は可哀想とは思わない。抜け出したかったらいくらでもググれ。どこにいると思ってんだ。存分にググれ。

松本人志どころか、普通の会社員ですら見えてない現実だから、きちんと伝えていくしかないし、国はきちんと目を向けないと。

ネカフェが便利すぎるってのはあるかもね。最低限、後は食費ぐらいで生活できる訳だし。ネカフェ側としても難民からの収益は大きいだろうから追い出したり、利便性を損なうようなサービス低下には踏み切れないのだろうけど。