漫画村





「漫画村」はなぜ閉鎖しない? 弁護士と漫画編集者の見解を聞く|Real Sound|リアルサウンド テック

・「漫画村」はなぜ閉鎖に至らないのか。不動法律事務所の小杉俊介弁護士

「漫画村が謳っているように、国交のない・著作権が保護されない国=万国著作権条約に加盟していない国で運営されている、というのが事実であれば、現状、法的責任を問うことができません。インターネット上の画像を表示しているだけだから違法ではない、という見方に関しては、いわゆる『リンク集』についても著作権違反を認めた例があり、同じ理屈で責任を問うことは不可能ではないという見解もありますが、裁判例がないので何とも言えないところです」(小杉氏)

対処する新たな立法は考えられるか?
「閲覧者に対して何らかの罰則をつける、という新たな法律ができればこの問題にも対処できるとは思いますが、別の問題を多くはらみますし、海賊版サイトの問題でそうした議論にはならないでしょう。例えば、フィルタリングでサイトの閲覧自体ができないようにするなど、別の方向からの対策が必要です」(小杉氏)

大手漫画誌編集者
「出版社は作家さんと出版契約は交わしていますが、著作隣接権を持たず、また公衆送信権(編注:有線無線問わず、著作物を送信することをコントロールできる権利)も、契約上の特記がない限り著作権者自身が行使しなければなりません。いわゆる自炊代行サービスについて、東野圭吾さんや弘兼憲史さんなどが原告となって訴訟を起こしたことがありましたが、海賊版サイトに対してもそれと同様に、原則として作家が主体となって訴訟を提起する、という形式を取る必要があるんです。海賊版サイトとのイタチごっこのなかで、その都度、作家さん一人ひとりに協力をあおぐのは現実的ではなく、訴訟に名前を出すことを嫌う先生も多いので、悩ましい状況です」(漫画誌編集者)

 同編集者は、「海外の漫画読者の9割以上は海賊版サイトで翻訳版を読んでいるとされ、運営者が取り締まられたケースはほぼない」、「日本でも、特に電子コミックにおいては売り上げが数割というレベルで落ちている、という話も出てきている」と、深刻化している状況を語る。

「海賊版サイトについては、何とか警察に摘発してもらえるよう働きかけながら、同時に新しいマネタイズの仕組みを考えるしかないのかもしれません。まだ漫画業界にも余裕がありますが、数年後のことを考えると、取り返しのつかないダメージを受けるか、あるいは別の仕組みを見つけて生き残っているか、という端境期にあると思います。ただ、現場レベルではこうした問題に惑わされすぎず、作家とともにいい作品を生み出すことに注力するしかない、と考えているところです」(同編集者)

反応

ええからはよつぶせや。 けったくそ悪いのう

モラルに訴えかけても意味なさそうだし法整備以外打つ手無しだね。

そもそもお金を落とす顧客層なのか?

こういう記事見る度思うけどわざわざ馬鹿正直に閲覧者に対する罰則は無いって文言を盛り込む必要あんのかね。その辺ふわっとさせときゃいいのに。

漫画にしても音楽にしても、まずパソコンなんてなかった時代に生まれた仕組みが生きてる訳で、やはり今の時代に合ったマネタイズが必要なのかもな

そうか、漫画家の著作権を一括管理できる組織が必要なのか

法整備しかないんだけどなぁ。「閲覧だけでも違法」にして、見せしめに何名か逮捕して大々的に報道したら大きく変わるはずなんだが。