修学旅行





「高校の修学旅行」本当に四国が多いのか、改めて検証してみた - Jタウン研究所 - Jタウンネット 大阪府

Jタウンネットが2018年5月18日に配信した「高校の修学旅行、まさかのエリアが無双状態だった」で、読者アンケート(全2375票)の結果、「高校の修学旅行先が四国」だった読者が多い地域が45道府県になったと伝えた。なおこのアンケートで、四国は588票を集め、関西(16.8%)を押さえてトップ(24.8%)となっている。

教育機関での旅行に関する専門機関、公益財団法人日本修学旅行協会(東京都中央区)の事務局長を務める青木正史さんに聞いてみると、「四国が1位というのは考えにくいですね」とのこと

(中略)

では、なぜ四国への票が集中したのか
1)調査母体に偏りがある
2)四国への修学旅行が定番だった時代がある
3)四国に投票するような働きかけがあった

1)について、Jタウンネットでは読者がアクセスした地域を元に、投票フォームを出しわけているため、読者の多い地域(とくに関東)からの票数が著しく多くなる傾向にある。なお、あくまでサイトを訪れた読者が対象で、統計学に基づいた調査のように、投票者の年齢・出身地・居住地などをもとに抽出したサンプルではない。

2)については、先の青木さんに加えて、愛媛県松山市の産業経済部観光・国際交流課の担当者に取材したところ、「10年前に比べて学校数は増えていますね。東海・中部方面から修学旅行にいらっしゃる学校が多いです」と説明してくれた。

3)については、弊社のシステム担当者に「何か異常なアクセスなどは無いか」と調べてもらったが、「特段疑わしいのはなさそうでした」との返答が。各県から「四国」にそれぞれ8~15票ずつ入り、総計で588票となったのは「真っ当な数値ではないか」との見解だった。なお、同じIPアドレスからの大量投票は、システム側で制御されている。

「1位になってほしい」という期待か?
もはや万事休すか――真相は藪の中、と片付けてしまってもいいのだが、四国での修学旅行の誘致の活動があるのは事実だ。

先に書いた松山市のケースはもちろん、他にも香川県ではうどん打ちの体験や、丸亀うちわ作り、88か所のお遍路をめぐるものなどのコースがあるし、徳島県では「農家民泊」を体験する取り組みで修学旅行生を誘致するといったものもある。

こうした活動が少しずつ広まりを見せて、四国へ修学旅行に行く学校が少しずつ増えてきているのだろうか。数値として1位である、というインパクトはないにしても、今回の「四国1位」というのは、今後の期待も込めたアンケート結果だったのかもしれない。


記事ノルマもあるんだろうけどさ、結果がオカシイと思ったら公開より先に調べるべきやろと。