吉田修平氏





SIE:携帯ゲーム機、VRの苦戦理由は… 次世代機は? ソフト戦略の責任者にいろいろ聞いてみた - MANTANWEB(まんたんウェブ)

――PSVitaが2019年に出荷を終了する。携帯ゲーム機の市場が縮小したのはなぜか。

 スマートフォンは、ゲーム好きの有無にかかわらず持っているツールで、常にバッグに入れているのは大きいと思う。とはいえ、スマホが出た当時、スマホゲームはなかなか流行しなかった。流行したのは「アングリーバード」や「パズル&ドラゴンズ」「モンスターストライク」といったスマホのユーザーインターフェース(UI)に適したゲームが生まれたことだ。そしてフリー・トゥー・プレー(基本利用料無料のアイテム課金制)で、初期にお金を払う必要がないのは非常に強いと思う。

 携帯ゲーム機の良さは、ゲームに適したユーザーインターフェースで、ボタンやスティックなど、ゲームユーザーが求めるものが備わっていることだ。しかしゲーム機を買わないといけないし、バッテリーの問題もある。さらに(据え置き型ゲーム機と比較して)パフォーマンスの制約がある。そして別途ゲームソフトを買わないといけない。スマホゲームの手軽さと比べるとハンデキャップがあった。

 ――携帯ゲーム機の弱みが出たと。

 ただ先がどうなるかは分からない。スマートフォンでも「フォートナイト」などコア向けのゲームも遊べるようになっていて、それで(ユーザーは)満たされているかもしれないが、実はそうでないのかもしれない。ゲーム業界はいろいろな変化が常にあるので、ユーザーのニーズにマッチできるような形で答えられるかだ。ユーザーが求めているものはそんなに変わらない。どういう体験がどういうデバイスで提供できるか。供給側の問題sと思っている。

 ――PS4の売り上げもピークに達して「次世代機が出るのでは?」という声もある。制作側から見てPS4の限界は見えたか。

 PS4は、非常にパフォーマンスが高く『ゲーム機の制約でこれができなくて困った』というよりは、ソフトをある段階で(商品として)まとめないと作り続けてしまうという“制約”の方が大きい。発売されて5年になるが、今になって初めて新作ゲームを出す開発チームがあったりするし、できることの規模に合わせて、作り続けると開発に4、5年かかることになる。開発側から見たゲーム機の世代交代は『(現行機で技術的に)できることがなくなる』というのがあるが、PS4はそれがなかなか見えない。作り手からすると“失速している”感覚はない。PS4Proの人気も高くて、不足していたりする地域もある。

 ――ずばりPS4、VR以外の(次世代機の)ソフトは作っていないのか。

 全くない。お話しできることも全くない。


吉田さんは正式発表前までは基本認めない人だったか。PS5登場が2020年と推測されていますので、2019年末まではこのスタンスだろうなぁ。その前にDigital Foundryあたりがガチリーク出してくるだろうけど。