ニーア レプリカント






『ニーア オートマタ』のアクションはなぜ手触りがいいのか。“新世代を担うアクションの旗手”田浦貴久に迫る【聞き手:ヨコオタロウ】

このゲームの続編をうちで作らせてもらえないかなという話が持ち上がって、僕の方で企画書を出してみたんです。「俺の考えた最強の『ニーア』続編」みたいな感じだったんですけど(笑)。

──なんと。つまり田浦さんの企画書が今回の『ニーア』の発端だったわけですね。

田浦氏:
 それで、前作のプロローグの新宿の前後を舞台に提案させてもらったんです。

──ヨコオさんは、その企画書をどういうふうに受け止められたんでしょうか?

ヨコオ氏:
 そもそも、当時の僕は本当にただただぼんやり生きていた時期で。

それで、スクエニの齊藤(陽介)さんと、僕のマネジメントをしている岩崎(拓矢)さんが、「ヨコオがあまりに仕事をやらなさすぎてマズいので、PS Vitaで『ニーア』のリマスターを作ろう」といって、企画を動かし始めたんですよね。

 でも、齊藤さんと岩崎さんが『ドラクエXI』のプロジェクトを始めてしまったので、結局そこに人材が持っていかれる形でその企画は頓挫しちゃったんですよ。そこにちょうどプラチナさんから今回のお話が来たんです。


PSVitaでPS3タイトルのリマスターは厳しいような気もするけど。結局「ニーア レプリカント」PS4世代のリマスターは今のところ発表されていないのが不思議。リマスターならヨコオさんノータッチでもいけるだろうに。